50万円で購入した「5万km修復歴あり初代プリウス」を10万kmまで乗った話
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
腕時計投資家の斉藤由貴生です。私には尊敬するトヨタ車が3台あります。それは初代クラウン、初代セルシオ、初代プリウスです。
なかでも初代プリウスに未来を感じたのは小学5年生のとき。「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーに感動し、当時は免許が取れる年齢になったら乗ってみたいと思っていました。しかし、いざ私が免許を取れる年になった2004年、私は初代プリウスを欲しいとは思わず、他のクルマを購入。その頃、初代プリウスは程度が良いモノでも50万円以下という不人気ぶりだったため、買いな状況だったのにもったいない決断をしました。
時は流れ2008年。リーマンショック前の日本はとても物価が高く、ガソリンはレギュラーでも1リッターあたり180円という水準。そのガソリン価格にビビッた私は何も考えずに「初代プリウスを買わなければ!」と思ったのですが、その頃、初代プリウスの中古はどれも70万円程度と値上りしている状況でした。
そこで私はオークション代行で修復歴あり5万kmのプリウスを総額50万円でなんとか購入。修復歴ありというクルマを買ったのは初めてだったのですが、初代プリウスの走行性能に重きを置いていなかったため、修復歴ありでも可としました。
さっそく購入した初代プリウスに乗ってみると、すぐにメーターにバッテリーの異常を示す「亀マーク」が出現。しかもリーマンショックでガソリン価格は180円から90円程度にまで下落。買った途端、「売りたくなる」出来事のダブルパンチに襲われました。
しかし私は、初代のしかも前期プリウスはバッテリー交換が無料でできるという情報を事前に調べていたため、予期せぬ事態ではなかったというのが救いでした。ただ、ネットの情報だとトヨタで定期的に点検を受けている必要があるなど条件によってはバッテリーが有料という情報も。その交換費用は40万円程度ということもいわれていました。
実際、トヨペット店に電話をかけたところ、バッテリーの無料交換なんて聞いたことがないとのことでしたが、続いてトヨタ店に電話をかけると「とりあえず持ってきてほしい」という返事。記録簿も何もないプリウスのバッテリー交換がきちんと無償で受けられるのかビクビクしながら行くと、結果はOK。
後日バッテリーを交換したプリウスはその後3年間元気に走ります。その後10万kmの時点でまたもや亀マークが出る状況になり、再度バッテリーを交換。その際も無償で行ってくれたため、なんら問題はありませんでした。
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
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