更新日:2022年08月30日 23:50
ライフ

買ってはいけない激安な家――後から発覚する数々のトラブル

―[激安商品の闇]―
 記憶に新しい格安ツアー会社「てるみくらぶ」の経営破綻。激安商品で痛い目を見た人も多数出た。しかし、安くていい商品なら越したことはないと思うのが消費者の本音。これ以上はヤバいという安さのボーダーラインを探りつつ、最新激安商品の舞台裏を解明した!
不動産

基礎や配管、配電をチェックすると不具合が起きていることもあり、これらを見逃すと基礎からやり直さなければいけない場合も

目に見えない家の根幹部に値段の安さが影響することも!!

 マイホームを手に入れるのが夢という人も多く、それゆえ手の届く安い物件に飛びつき、「激安の新築戸建てを購入したら、隣地境界線が確定してなかったので、100万円で測量・確定することに。思わぬ出費を強いられた」(37歳・製造)というトラブルに巻き込まれるケースも。 「普通の不動産会社は売らない物件だと思いますが、安いと飛びつかず注意すべきでした」と不動産コンサルタントの長嶋修氏は促す。 「住宅の場合、大きさや土地代などに左右されるので、一概にいくら安いから危ないとは言えません。けれども相場相応の物件でも入居前に不具合が2~3は見つかります。それがさらに安いとなると難点はもっとあると考えるべきです」  境界の確定は、測量だけで済んだが、表に見えてこない基礎や立て付け、配管・配線などではもっと恐ろしい事例もあるという。 「工事費が坪単価100万円以上の大手住宅メーカーに比べ、坪単価50万~60万円のローコストメーカーの場合、現場の管理が甘く、エラーが多いのは事実です。ある業者は工期を延ばしたくないがために、雨の日に基礎のコンクリートを流し込もうとしていました。雨で延期すると業者側の人件費はかさむかもしれませんが、コンクリートに水が混入したら強度は出ません」(長嶋氏)
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配管や配電が放置され風呂に入れない!
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