仕事

セレブ社長・貞方邦介、コネもお金もなかった大学生が社長になれた理由

人と同じ時間の使い方をしていても意味がない

 学生時代から起業し、現在はホテル、飲食店など合わせて10店舗以上を経営するアルカサバの貞方邦介社長。平凡な家から成り上がり、ロールスロイス、アストンマーチンなど高級車を複数所有、テレビにも「セレブ社長」としてたびたび取り上げられる貞方氏が考える“貧乏な人の特徴”とは何か。
10年後貧乏になる人の習慣 貞方邦介氏

貞方邦介氏

「『着ている服に統一感がない』というのはあるかな。それって“全体を見るクセがついていない”ということだから。そういう人ほど『自分はできる人間だ』という思い込みが強かったり、自己主張が強い。まだ成功していないときの自分もそうだったと思います」  “20代でフェラーリ所有、30歳で豪邸を建て、40歳でホテルのオーナーになる”と、学生時代から明確な人生目標を立てていた貞方氏。それゆえ、人と同じ時間の使い方をしては意味がないと語る。 「例えば5000円の講演会に行くとするでしょ。それなら僕は1時間前に行って、運営のスタッフや登壇する人に話しかけて情報を得に行く。終わったあとは、みんな一斉に話しかけに行くから満足な話もできない。『先を予測して自分で動く』というシンプルなことを突き詰めれば、使ったお金以上のリターンがあるはずですよ」  冒頭に挙げた高級車をはじめ、自宅には世に2つとない壺など、希少価値の高い物品を数多く所有しているが、それは所有欲を満たすこと以上に“ストックを持つ”という意識があるからだという。 「例えば、フェラーリって数が少ない分、買って何年もたっていても値段が下がらない。エルメスのバーキンだって、使用してもそこまで売値は下がらない。結局、お金持ちの人が買うものってそうした“生き金”になるものばかりなんです。  お金がない人に限って、廉価な家具を買っては買い替えるし、ワンシーズンで服を替えたりする。目先の節約とか、目先の誘惑だったりとかでお金を使うことはやめたほうがいい」
10年後貧乏になる人の習慣 貞方邦介氏

数々の骨董品が並ぶ自宅リビング。後ろに並ぶ14代柿右衛門の壺は500万円だとか

 事実、コネもお金もなかった大学在学中から、ベンツを購入するなど常に投資を続けてきた貞方氏。 「生半可な貯金は“死に金”だと思っているんです。車とかヘリコプターとかプライベートジェットを購入したのもそうだけど、それで『こいつ面白いな』と思ってくれた人たちとの繋がりが、のちにビジネスになって返ってくる。自分も他人もワクワクするお金の使い方をするっていうのが大事なんじゃないですかね」  “カリスマ社長”“セレブ社長”と一見奔放にも思える肩書が並ぶが、お金に対する考え方はしっかりと地に足がついたもの。読者も“自分に投資する”という観点で、時には思い切った買い物をしてみてはいかがだろうか。 【アルカサバ代表取締役社長 貞方邦介氏】 ’67年、福岡県久留米市生まれ。ホテル事業、飲食店事業などを多角的に展開する傍ら、車好きが高じてレーサーとしての顔も持つ <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/杉原洋平>
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