新型ロードスターはATでも深キョンなビンカン&カイカンが味わえる!
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
大躍進中のマツダから、新型ロードスターが登場しました。今度のロードスターは4代目。相変わらず、運転することが楽しいライトウェイト・スポーツカーは健在で、たちまち中年男のハートを鷲づかみに。まるで目の前にセクシーな深田恭子がいるかのように、深キョンの連呼であります。新型ロードスター、最高です!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆深キョンのようなロードスターがあればアルファロメオはもはや不要なり!【後編】
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本当の本気で、いま世界中で売られているスポーツカーの中で、この新型ロードスターのデザインが一番セクシーではなかろうか。そこには日本人的な縮み志向や清純好みも入ってますが、本気でそう思います。輸入車の価値は半分くらいはデザイン料って雰囲気があるが、マツダ・ロードスターはデザイン料ナシで深キョンとは涙が出る。
お値段は250万円から314万円くらい。セクシーなお尻が少し似てるBMW Z4の半額以下、これまたセクシーなお尻が陶酔なジャガーFタイプの4分の1以下ならタダみたいなもんだろ!
そして走り。これが気持ちいいんだわ……。ロードスターの伝統に則ってパワーは控えめ。別に速いわけじゃない。でもひたすら気持ちいいんだよ! フェラーリやポルシェ的な、絶叫&絶頂死ぬ死ぬ攻撃ではなく、すべてが繊細に作り込まれて心地よくヒラヒラと、すべての反応が適度にビンカンかつカイカンで、それはもう、深キョンと一夜を共にしたらこんな感じですか!? と言うしかないです。全身深キョンです。中年の妄想です。
ちなみに、6速MTと6速ATがあり、深キョン度が高いのはもちろんMTのほうですが、ATでも望外に深キョンなビンカン&カイカンが味わえました。
ただ、この深キョンなロードスターで横浜を流しても、まだ街行く人の反応は薄日程度だった。日本人の真の回春は道半ば、早く津々浦々に恩恵を行き渡らせよう。
【結論】
新型ロードスターは日本経済のバロメーターとして、もっと盛り上がることを祈る。さっそくドイツでとあるデザイン大賞を贈られた。その賞がナンボのもんかサッパリわからないが、まず1勝ということで万歳三唱!1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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