銀座の高級クラブで働いて学んだ「1軍の試合で負ける」大切さ
2017年にアップスは銀座店をオープンしましたが、私は所詮「なんちゃって銀座のママ」しかできないので、ここでいまさら、銀座の高級クラブを目指すのはバカげていると思いました。
しかし、「銀座の中のちっちゃい歌舞伎町」をコンセプトにすればいけると思い、オープンすることにしました。銀座はよくわからないけど、歌舞伎町で16年も店をやってきたのだから歌舞伎町のことはよくわかっています。
「歌舞伎町のアップスが、歌舞伎町の有名キャバクラ店と同じようなのか?」と聞かれたら、それはまた全然違いますが、一般的な歌舞伎町のキャバクラ店は、
・金髪の女の子
・お客様より女の子の方がガンガン酒を飲み泥酔
・一気コール
・サパーのノリ
・カラオケしながらの酒を飲むコール
といった特徴があり、アップスもこれらを意識しながら頑張っています。
悲しいかな、女の子を採用する場所が「銀座」ということもあり、なかなか「歌舞伎町的な女の子」が集めきれていないという現実もありますが、日々、銀座店では「歌舞伎町をいかに再現するか?」を研究している毎日です。
最後になりますが、うちの店「アップス」は歌舞伎町では歌舞伎町の有名キャバクラ店と比べると中途半端。銀座では銀座の高級クラブと比べると中途半端なのは間違いないですが、歌舞伎町で「銀座的」を目指したら一番だし、「家族的」という意味でも一番だし、銀座で「歌舞伎町的」を目指しても一番です。
なぜならそこは、誰も目指したいと思っていない領域だからです。一軍で負ける経験が大事です。劣等感も大事です。そして好奇心が一番大事です。
あなたが営業マンとして、会社でトップを取りたいなら営業だけではなく、いろんな場所を旅行したり、いろんな場所で働いたりしながら今まで見たことのなかったものに触れてください。そうした経験を積めば、誰も戦わない土俵を見つけられるかもしれないのです。
「誰も戦う気もしないところで、戦わずして勝てば」いいのです。<TEXT/内野彩華>
一般的な歌舞伎町のキャバクラの特徴は?

内野彩華
誰も目指していないジャンルで1位を獲る
―[歌舞伎町流「欲望のすヽめ」]―
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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