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本木雅弘のコンドーム事件とは? 平成最後の『紅白歌合戦』の前に過去の名・珍場面を振り返る

2006年/DJ OZMA:裸のボディスーツで物議を醸す

 “低俗”、“不謹慎”と猛バッシングを浴びたのが『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』を歌ったDJ OZMAだ。多人数の男女のバックダンサーを引き連れて始まった『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』。歌の序盤では金色のゴージャスな衣装を身に付けていたダンサーたちだったが、途中からその衣装を次々と脱ぎ捨てていったのだ…! 男性ダンサーだけでなく女性ダンサーもパンツ一丁の姿となり……!! DJ OZMA本人もほぼ全裸となり、舞台上はカオス化していた。
DJ OZMA

DJ OZMAが氣志團の綾小路翔であることは公然の秘密…(『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』CDジャケットより)

 しかし、ダンサーたちは本当に裸になっていたわけではなく、裸風のボディスーツを着用していたのだった。歌唱後、番組内でもその旨はきちんと説明されたのだが、そのボディスーツがあまりにリアルで本当の裸のように見えたために、2007年に入ってからもしばらくDJ OZMAは叩かれ続けていた。

2010年/桑田佳祐: がん闘病から復帰パフォーマンス

 2010年8月に初期の食道がんの手術を受けたことを公表していた桑田佳祐が、復活アピールの場として選んだのがこの年の紅白だった。「恥ずかしながら帰ってまいりました。今日はこういう場ですから“カチンカチン”にして参りました」と、いつもどおりの下ネタを織り交ぜた桑田節を披露。
本当は怖いと愛とロマンス

実はこの年の紅白出場は、桑田にとって27年ぶりの出演だった(『本当は怖いと愛とロマンス』CDジャケットより)

 歌ったのは『それい行けベイビー!!』と『本当は怖いと愛とロマンス』のメドレーで、セクシータイツを穿いたバニーガールたちとともに、艶めかしい世界観を魅せたのだった。 当初、同年10月発売予定だったソロアルバムの発売を延期、敢行予定だった全国ツアーも中止にして静養期間に入っていたため、ファンにとっては嬉しい完全復活だったに違いない。

2017年/安室奈美恵:安室ラスト紅白は感動の嵐…!

 今年9月に予告どおり完全引退した安室奈美恵にとって、昨年の紅白が“ラスト紅白”となった。2003年以来、14年ぶりに出演した紅白では、中継先で真っ白なドレスに身を包み、『Hero』を熱唱。涙のまま中継は終わり、2017年紅白における瞬間最高視聴率48.4%を記録した。実に日本国民の約半分が、彼女の“ラスト紅白”を見守ったことになる。
HERO

紅白歌合戦に何度も名シーンを刻んだ安室が、もう同番組の出演することはない(『HERO』CDジャケットより)

 ちなみに安室は紅白に9回出場している。1997年の紅白では産休前に登場し『CAN YOU CELEBRATE?』を歌い上げ、その翌年の1998年の紅白では産休明けで復帰を果たし、同じく『CAN YOU CELEBRATE?』を歌い上げた。この2回も伝説と化しているが、昨年の紅白も同じく伝説として語り継がれるに違いない。  数々の名シーン・珍シーンを生み出してきた紅白。近年は“オワコン”と言われることもあるが、瞬間最高視聴率で50%近く叩き出す国民的番組であることには、今も変わりない。今年はどのような名シーン・珍シーンを生み出してくれるのか……今から楽しみだ。<文/昌谷大介(A4studio)>
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