米朝首脳会談の決裂、実は日本にプラスだった!?
実は、日本も“ディール”の恩恵にあずかる可能性がある。高氏が話す。
「’02年にブッシュ大統領が北朝鮮を『悪の枢軸』と批判して米朝関係が悪化した際には、金正日総書記はブッシュ氏と親しい小泉純一郎首相に急接近しました。これをきっかけにした電撃訪朝から、5人の拉致被害者の帰国が実現したのは記憶に新しいところです。
今回、米朝が決裂したことで、また北朝鮮が日本を頼る可能性がある。2月半ばには拉致被害者の田中実さんが平壌で生活していると、北朝鮮側が日本に伝えていたことも報じられました。経済援助を引き出す目的があるのは明白ですが、拉致問題解決に向けて前向きな姿勢を示し始めているといっていい」
実現すれば日本にとってもビッグディールとなることは間違いない。
▼米朝決裂を受けて金正男氏の息子が亡命政府樹立!?
金正恩委員長の異母兄で’17年に暗殺された金正男氏の息子、金ハンソル氏を救援したとする団体が、3月1日に「自由朝鮮」と改称し、臨時政府を発足させたとサイト上で表明した。高氏によると、「米朝決裂で経済的困窮が解消されなければ軍部の不満が溜まり、ハンソル氏を担いでクーデターに発展する可能性はある」という
取材・文/週刊SPA!編集部 写真/The New York Times/Redux/アフロ
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