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『翔んで埼玉』だけじゃない!“ご当地自虐系”マンガは群馬、静岡、栃木にも

 劇中に登場する埼玉への“ディス”の数々が痛烈すぎることで、大きな話題となっている映画『翔んで埼玉』。二階堂ふみとGACKTが主演を務め、埼玉県民が差別を受けている世界を舞台に、東京都知事の息子と埼玉出身の転校生のラブストーリー……と見せかけて、ナンセンスギャグ満載のコメディ映画となっている。


 コメディ映画は、なかなかヒットしないことが定説となっているそうだが、『翔んで埼玉』は週末興行成績ランキングで初登場1位を獲得すると、以降も好調をキープ。興行収入が15億円突破(3月11日発表)する異例のヒット作となった。

 映画の原作は、80年代に出版された魔夜峰央さんの同名マンガ。出版当時は話題にならず埋もれていたそうだが、2010年代後半になって、その衝撃的な内容がSNSで話題となり復刊されることに。その後、テレビ番組で取り上げられたことでさらに注目を集め、現在その累計発行部数は69万部を超えているという。

『翔んで埼玉』のように、ある地域に特化して描くことで、人気を集めているマンガは少なくない。そこで今回は、そんな地域特化マンガのなかから、「面白い!」と話題の作品をご紹介する。

『お前はまだグンマを知らない』:数々の群馬あるあるも魅力


『お前はまだグンマを知らない』は、“秘境”や“未開の地”として、インターネット上でネタにされることの多い群馬県を思わせる「グンマ県」が舞台のマンガ。累計発行部数は70万部を突破し、これを原作としたテレビドラマや映画、アニメも製作されている人気作だ。

 その内容は、「グンマ県」の高校に転入してきた主人公・神月が、飛び交うグンマ弁や独特なグンマカルチャーといった地元民からの強烈な洗礼を受けながら、グンマ愛に目覚めていくというもの。

 ぶっ飛んだストーリー展開や、強烈な群馬イジリが人気となっている本作。さらに、作者である井田ヒロトさんは「グンマ在住」とのことで、地元民だけが知っているローカル情報もふんだんに盛り込まれており、読了後に「現実の群馬に行ってみたくなった」という人も多いようだ。

お前はまだグンマを知らない

「おまグン」という略称でも知られる『お前はまだグンマを知らない』。地元民だけが知るような、群馬情報がふんだんに盛り込まれているところも魅力だ(『お前はまだグンマを知らない 1』新潮社)

『東京都北区赤羽』:東京のディープスポットが好きになる!?


 赤羽に住む作者・清野とおるさんが、町で遭遇した数々の奇妙な出来事を描く実録エッセイマンガ『東京都北区赤羽』。本作をモチーフとして、2014年に放送され話題となった異色のテレビドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』(テレビ東京)を、ご存知の方も多いかもしれない。

 デビュー後に連載を失ってしまい、実家にいるのがいたたまれなくなったという清野さんは、赤羽に引っ越すことに。東京都に住んでいる人でもなかなか訪れることのないディープスポットに暮らしながら、他所では出会えない人々や、あり得ない店のカオスな実態を描き出している。

 登場人物は、女性のホームレスながら、清野さんが孤高の天才アーティストとして尊敬しているというペイティさんや、「赤羽の核爆弾」という異名を持つタイ料理店のママ・ワニダさんなど、強烈な人々ばかり。読めばあなたも、赤羽の底知れぬ魅力に、惹きつけられることだろう。

東京都北区赤羽

『東京都北区赤羽』をモチーフに、山田孝之主演で作られたドラマには、マンガで描かれていた名物住人も多数登場している(『東京都北区赤羽 1』Bbmfマガジン)

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栃木や静岡のマンガも

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