更新日:2020年06月10日 22:06
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ネットカフェの“ゴミ屋敷化した半個室”に3年住む、37歳日雇いの窮状

日雇い週払いの給与で契約を更新し続ける

 仮住まいのつもりだったが、かれこれ3年が経過。この生活から抜け出せないでいる。 「家を借りたくても、年収100万円程度では、家賃を払い続けられるかわからない。そもそも入居時の保証人もいないので」  就職氷河期でフリーター生活を送り、現在はネットの日雇いサイトに登録して倉庫整理などをしている。月収は11万~13万円で、週払いの給与で週1万円の“家賃”を納める。 「夏場の体力仕事はキツい。だからあまり働けなくて、飯はほぼ毎日カップ麺でしのいでいます」

男性だけでなく“女性”もいるネットカフェ

 一方、難民が集まるネットカフェは都心にもあった。そのB店も利用料金は破格値だが、部屋からはみ出た荷物にはハイヒールやブランド品もあり、A店とは雰囲気が異なる。利用者は20~30代で、男性だけでなく“女性”もいる。家出娘を寄せつけているというウワサも。ココは住民票が取得可能で、店内は清潔感があり、大量の消臭剤で臭い対策もばっちりだ。  このような快適な店舗なら、ネットカフェ難民になるハードルは下がる。  ゆっくり足を伸ばして寝られず、健康状態も悪く、悪循環に陥ってしまうネットカフェ生活。存在がわかってから10年たっても、格差と貧困はまったく解決していない。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?
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