更新日:2023年04月27日 10:07
カーライフ

続・仁義なき軽自動車バトル。新型ハスラーvs ダイハツWakuWakuのガチンコ対決勃発か?

インテリアは劇的に進化した!

 インテリアは、かなり激変している。現行ハスラーのインパネは、常識的な軽自動車そのものだったけれど、新型は3つの潜望鏡風のモチーフを並べ、いかにもアウトドア・ギア風な遊び感が漂っている。  ジムニーは大ヒット中で、相変わらず長い納車待ちが必要だけど、実際にフツーの人がジムニーを買うと、超本格派オフロード四駆だけに、ちょっと使いにくい部分がある。なにより2ドアなので後席は狭くて乗り降りしずらいし、リジットサスなので直進性も悪い。激しいオフロード走行に耐えるべく、ATは耐久性のある4速トルコン。頑丈ではあるけれど、そのぶん軽としては燃費が非常に悪い。フツーに乗ったらリッター10kmくらいしか走らない。  その点ハスラーなら、4枚ドアだし室内は広いし燃費もイイ(たぶん)。新型ハスラーのデザインを見て、「ジムニーの納車待ちやめて、ハスラーにしよっかな」と思う人も少なくないような気がします。ジムニーほど本格派じゃないけど、ハスラーにも4WDモデルが用意されるしね。

スズキvsダイハツの仁義なき戦いはモーターショーでも

 ところで、ダイハツブースに移動すると、そこにはダイハツ版新型ハスラーがありました! それが『WakuWaku』です。  ダイハツは、ハスラーの大ヒットの後、後追いで『キャスト』を発売したものの、ミニとジープを合体させたようなヌエ的なデザインが不評でコケている。そこで「今度こそハスラーをしっかりフォローし、ハスラーを超えたる!」という意図なのだろう。ただ、超えようとした分現行ハスラーより四角っぽいので、結果として新型ハスラーとフォルムがソックリになってしまった!  軽自動車業界は、他社のヒットモデルをそのまんまパクる、仁義なき戦いが繰り返されている。それがオッケーな世界なので、今後ダイハツはこのWakuWakuを市販化し、いよいよハスラーとのガチンコ対決が実現することなるのでしょう。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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