仕事

47歳契約社員、コロナで雇い止め「想像しうる最悪の状況」

 各業界に吹き荒れるコロナ禍。停滞する日本経済や企業活動への損失は計り知れないが、解雇や契約解除などで職を失った人はすでに続出している。今後間違いなく増える“コロナ失職”の深刻な現状に迫った!

中国から部品が供給されず工場の製造ラインが停止

▼本山大輔さん(仮名・47歳)……業務用機器メーカーの契約社員だったが3月末で契約満了となり現在は無職。リーマン・ショック後にも雇い止めに遭った経験を持つ
コロナ失職の悲鳴

本山大輔さん(仮名・47歳)

 リーマン・ショック後に大きな社会問題となった派遣社員や契約社員の雇い止め。当然、今回のコロナショックでも真っ先に職を失うのは非正規雇用労働者たちだ。業務用の空調機器などの配線板や基盤を作るメーカーで契約社員として働いていた本山大輔さん(仮名・47歳)も3月末で契約期間満了となり、現在は無職だ。 「本当はもう1年更新の予定でした。契約社員になって3年たつので、非正規雇用から脱出して正社員になれる最後のチャンスだと思っていたんですが……」  コロナウイルスについては「自分には関係のないこと」とあまり関心を持っていなかったが、2月に入って他人事ではないことを思い知らされる。 「工場の製造ラインが徐々に縮小されていったんです。中国からの電子部品の供給がストップしたのが原因で、私のような非正規雇用の社員も有休を使い切るように言われました。当然、シフトも再調整され、有休以外の出勤日も休みや半休に。会社からは休業手当が出ると聞き、収入にはほとんど影響がないと安心していましたが、2月末になって翌年度の更新をしないと副工場長から聞かされたんです。手取り月収21万4000円を失い、想像しうる最悪の状況に目の前が真っ暗になりました」
コロナ失職の悲鳴

会社から渡された契約期間満了予告通知書。「死亡宣告書を渡された気分」と本山さん

本来なら更新なのに仕事を失うことに

 本山さんが雇い止めに遭うのは、実はこれが2度目。 「今から11年前、リーマン時にも契約社員で働いていた半導体メーカーの工場で業績悪化を理由に更新が見送られました。まさか同じ目にまた遭うなんて夢にも思いませんでしたよ……」
コロナ失職の悲鳴

更新見送りを妻に報告したLINEのやりとり。妻の「私は大丈夫だから」の言葉に涙が出そうになったとか

 妻は看護師をしており生活に困ることはなさそうだが、「院内感染のリスクが心配。本当は仕事量を減らしてほしいのですが、言える立場にない」と浮かない顔だ。 「こんな私を妻は励ましてくれますが、それが余計につらくて。14歳の息子は来年高校受験を控えている。学習塾など何かと物入りな時期なので、不安でたまりません」  コロナは仕事を奪うだけでなく、家族のライフプランも脅かすのだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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