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“お笑い第7世代”鈴木もぐらの貧困生活「パチンコで借金700万円」

家賃1万7000円が払えなくて滞納していました

中村:貧困ピーク時の収入と返済はどんな感じだったんですか? もぐら:芸人としての稼ぎは数百円で、一日あたり8000円程度の日雇いバイトが収入源でした。それもほぼすべてパチンコに突っ込んでたので、アパートの家賃1万7000円が払えなくて滞納していましたね。返済は利息のみです。 中村:そんな状況でライフラインはどうなっていたんですか? もぐら:携帯電話も含めて電化製品なんて持っていなかったから電気は使わないし、トイレ共同・風呂なしでガスも使わないから、両方解約しました。パチンコさえできれば幸せだったので、電気やガスはむしろ浪費というか、ないことが苦じゃなかったんですよ(笑)。 中村:パチンコで勝ったときは友人に少しでも返済するんですか? もぐら:いえ、誰か一人に返すっていうのは他の債権者に対して不公平なので、返すときは一気に全員に、と思っています。大勝ちするか芸人としてブレイクしたら、債権者を連れてヘリコプターで東京を周遊した後、屋形船で宴会を開いて、そこで一人ずつに色をつけて返すのが僕の夢です。 中村:沖縄の貧困層では今、養子縁組をして借金を踏み倒そうとしたり、闇金がプロデュースしてウソの事業計画書を提出して政策金融公庫からカネを引っ張ってくる詐欺が横行しています。それらと比べると、もぐらさんは返済の意思はしっかりしていますよね。 もぐら:人を騙して借金を踏み倒そうとするのは金借りとして最低の行為! 僕は「どうしてもパチンコに行きたいんだけど、頼むから2万円貸してくれないか」と、正直に言います。それが金借りが果たすべき義務ですからね。 中村:逆に清々しくて貸してくれるんですかね。今は真面目に生きていても貧困に陥って抜け出せない人が溢れる世の中なので、もぐらさんみたいに逆方向に突っ走るのも本当にアリかもしれません。 もぐら:みんな親から「絶対に人にお金を貸すな、借りるな」と教育を受けてきているはずなのに、本気で頼むと貸してくれる人がいるんですよ。人は優しいんです。 まったり貧困で生きる【中村淳彦氏】 ノンフィクション作家。介護、AV女優や風俗嬢の貧困の社会問題をフィールドワークし、精通する。著書に『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)など 【鈴木もぐら氏】 お笑い芸人。お笑いコンビ・空気階段として活動。貧困体験談がバラエティ番組などで人気を博すほか、’19年の『キングオブコント』で決勝に進出 <取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/恵原祐二>
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年収100万円で生きる-格差都市・東京の肉声-

この問題を「自己責任論」で片づけてもいいのか――!?
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