仕事

アフターコロナの時代を生きるには?“歌舞伎町の女社長”が思うこと

わたしは水商売しかできない

 その昔、ダーウィンという生物学者が「生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」と言いました。  緊急事態宣言が発令される前日にお客様と話をしました。「人と人との距離をとる時代になったら、もう水商売なんて流行らないかもしれないよ。ママも別の仕事を考えたほうがいいよ」と。  わたしはこう答えました。「どんな時代になっても、わたしは水商売しかできないし、水商売がいいし、水商売以外の仕事を本業にするつもりはないよ」。  わたしなりの解釈でいうと「変化に対応する」ということは、いま流行りのZoomミーティングみたいなものを作るとか、Amazonみたいな宅配サービスをはじめてみるとか、そういうことではなくて、「ピンチを切り抜ける力」のことを言うのだと思います。

1年後には笑って懐かしめる

内野彩華

内野彩華さん

 いろいろやってみて、うまくいったことは「よかった」として。失敗したことは、10年後くるかもしれない次なる危機のときに生かそうと、わたしは欲深いので、ひそかにたくらんでいます。  わたしの記憶でいうと「ピンチのときには、その後、それと同じくらいか、もっといいことが起こって、ピンチが起こる前よりは結果的によくなった」ということが多いです。  わたしもお店の運営で何度もピンチに直面しましたが、結果として事態が好転していることのほうが多いです。  なので、今、あなたがコロナで究極に「ピンチ」を迎えていたとしても、全然大丈夫です。1年後には「あのとき大変だったね」って笑って言えます。そのときになったら、あなたには「貴重な経験」という財産が残っていて、苦労した経験もすべて「なつかしい、いい思い出」に変わっています。  だから、今苦しくても大変でもつらくても、前向きな姿勢をキープし、楽しみながら、乗り越えて行きましょうね。 <TEXT/内野彩華>
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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