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貧困東大生が感じた絶望。9割が「金持ち家庭出身」なのに自覚がない東大生

あくまで自分の家庭は「普通」だと認識

東大生 また、東大へ実家から通う学生の話を聞くと、実家は広尾や武蔵小杉、白金台などのいわゆる東京や神奈川の一等地エリアの地名ばかり。タワーマンションの高層階に住んでいるという人も多くいました。  一人暮らしの学生はどうかと言われれば、相場にして家賃10万円以上だろうという家に住んでいる場合が多かったように感じます。赤坂某所にある守衛付きマンションの一室を借り切って過ごしているという学生さえいました。  一度、同級生に向かって「君はこんないいところに一人で住んでいるのか」と聞いたことがあるのですが、彼から返ってきた答えは「親が金はいくらでも出すから、住みやすいところに住めと言ってくれた」というものでした。 『キテレツ大百科』の「逆さにすると無限に金が出てくるサイフ」を連想した自分がいました。誰もがみな金持ちであるというわけではないでしょうが、私の周りにはそういった人が多かったように思いました。しかし、そんな彼らに「へぇ、すごいね!」と声をかけると、決まって返ってきた文句があります。 「いやいや、うちなんて全然。普通だよ!」 「普通」とはなんでしょう? 全国的な世帯年収の「普通」をいうのなら、彼らの実家の年収は、むしろ「異常」に当たる数字です。
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実家の資産次第で教育に格差が生まれる「階級制度」
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