他のひきこもりと比べて異色の存在が、一応は自活しているケースだ。ひきこもり歴15年以上のじゃりてんさん（57歳）は、独身の一人暮らし。孤独死や、現在患っているうつ病などの心配事はあるが、マンションのローンは現在自力で払っている。 　以前はSEとして働いていたが、「白黒ハッキリさせなければ気が済まない性格」から人間関係のトラブルが絶えず、仕事のストレスも強かった。 「必死にやっても評価されないし、こちらの能力を超えた業務指示をされて限界でした。そして会社の業績不振で雇用契約が終了する頃、昼食後に意識がなくなり気がついたらICUに裸で寝かされていました。後で聞いたら倉庫で首つり自殺を図っていたそうです」 　以降、ひきこもり、株のデイトレードで生活している。年間利益が100万円の年もあれば、大幅にマイナスの年もある。ブログには、日々のトレード記録や、うつ病の症状などを記録している。 「正直、これまで2000万円以上損してますが、住宅ローンと管理費月約6万円と生活費以外は、あっても仕方がないので」 　株で損失が出る可能性は拭えないため、他の中高年ひきこもりと同じくリスキーであると言えるかもしれない。 ＜取材・文／週刊SPA！編集部＞