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現役東大生が驚愕した「勉強が本当に楽しくなる書籍」ベスト3

〇『笑う英会話』(彩図社)

笑う英会話

笑う英会話

 最初に紹介するのは草下シンヤ氏と北園大園氏による『笑う英会話』です。  草下氏がある日、図書館で奇妙でシュールな英語の例文を発見したことがきっかけで作られた本書は、とてもユニークかつどこか笑えてしまう英文がイラスト付きで載せられています。  しかも、驚くことにそれぞれの例文がどの出版社の何という本から引用されているのかが、すべての例文に対して記載されているのです!  著者がウケを狙って、文法や単語がめちゃくちゃな適当な英文を作ったというわけではありません。面白く英語を学習したいという方にはオススメできる一冊です!

「ただ面白い」だけじゃない実用性

 とてもユニークといわれても、これだけでは伝わらないと思うので、僕が特に気に入ってしまった例文を引用しようと思います。 This guy looks pretty old. Can he really be same age as I am. 「こいつ、やけに老けているけど本当に同い年かな」 The only thing I can do is dog-paddle. 「俺、犬かきしかできないんだ」 Did you come here illegally? 「本当は不法滞在なの?」 Jewelry disappears every time she comes over. I smell a rat. 「彼女がくるといつも宝石類がなくなるんだ。なにかにおうな」  このようにとてもシュールかつユニークな、一見すると使いどころがまったくないであろう英文ばかりが並んでいます。  しかし、この構文や文法事項自体はとても勉強になります。  たとえば、最初の文章では“pretty”という副詞が「かなり、とても」という意味を持つことがわかる好例になっていますし、“The only thing I can do is……”という言い方だけ覚えておけば、「俺は○○しかできないんだ」というシチュエーションにほぼ対応できます。  実はよく文章に目を凝らせば、非常に勉強になる本なのです。
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理科嫌いの人にこそオススメの科学本
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