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現役東大生が驚愕した「勉強が本当に楽しくなる書籍」ベスト3

〇『笑う日本史』(KADOKAWA)

笑う日本史

笑う日本史

 最後に紹介するのは、伊藤賀一氏による『笑う日本史』です。  本書を一言でいうなれば、「先生が授業中にしてくれる日本史のおもしろ雑学トークのネタをまとめた本」。  社会科の講師である伊藤氏は、「あまり目的や問題意識と関係なく、とにかく楽しく読める日本史の本」を目指してこの本を執筆されました。  もともと「教室が揺れる」と称されるほどに生徒を笑わせ、楽しませる授業を得意とする氏ですが、今回の本にも持ち前のユーモアがいかんなく発揮されています。

面白いから知識も定着する

 たとえば、「弥勒菩薩の薬指が折れた理由」という話では「弥勒菩薩が思ったよりもキレイではなかったからキレて指をへし折った説」の解説として「キャバクラで嬢を写真指名したら、パネルマジックがヒドくて、『誰だ、この野郎』とキレてしまうようなもの」と独特な表現で喩えています。  こんな解説、高校生には口が裂けても言えませんし、実体験もないでしょうからそこまでウケないと思いますが、大人だったらクスッとくることがあるのではないでしょうか?  ほかにも「義経はルール無視の卑怯者!? しかもブサイクだった!」や「実は『暴れん坊』ではなくて『甘えん坊』だった往年の徳川吉宗」など、ほぼすべての時代を網羅しながら、クスッと笑えるネタが100個にわたって紹介されています。  知識として人名や地名、年号を覚えるのは退屈でも、このような形なら無理なく日本の歴史を楽しみながら学んでいけるのではないでしょうか。
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「勉強が苦しい」は勘違い
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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