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東大生が感動した「読みやすいのに、驚くほど文章力が伸びる本」ベスト3

○『東大作文』

西岡壱誠 著(東洋経済新報社)
『東大作文』

『東大作文』

 文章を書く上で、僕が一番大切にしているのは「構成」です。それぞれの言葉選びや、文章を書く際の文法なども大事ではあるのですが、それ以上に「全体としてどのような構成になのかハッキリしていること」こそが、最重要であると考えています。  たとえば、もともとは漢詩の構成案のひとつでしたが、日本で広く知られる文章の構成案として「起承転結」があります。 「起」で物語の起こりを表し、「承」でその深掘りをし、「転」でひとつ事件が起こって、「結」で解決するという流れを表しています。  もし構成がしっかりしておらず、いきなり「転」から入る文章があったらどうでしょうか。前提となる知識がないので「転」を表現するのに難儀するでしょうし、なによりとても伝わりにくい文になってしまいます。

初心者こそ「テンプレ」に頼るべき

 僕自身も痛感してきましたが、初心者のうちは間違いなくテンプレ構成に従って書いたほうが、きれいで読みやすく、まとまった文章に仕上がります。  では、どういうテンプレがあるのか? 『東大作文』では、3つの文章構成案テンプレートがライティング初心者にもわかりやすく紹介されています。  著者の西岡壱誠氏とは現在活動をともにしていますが、個人的な関係性を抜きにしても、累計数十万部を売り上げる彼の文章術の神髄が表れている名著であるといえます。 「わかりやすい文章を書きたい!」と思っている方には、まず読んでほしい一冊です。
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文章を書く際にもっとも意識すべきことは?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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