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『ドラゴン桜』を見た東大生が考える「東大合格よりも、ずっと大切なこと」

闘志を再度奮い立たせるための「着火剤」

東大 このドラマでは先ほども述べたように、元落ちこぼれの高校生たちが、東大受験を通して、自らの人生を考え、成長していきます。ここにバーチャルな「ライバル受験生」の姿を重ねることで、自らの闘志を再度奮い立たせるための「着火剤」という役割が期待されているのではないかと思うのです。  もちろん、加藤清史郎くんや平手友梨奈さんなどは、本当の受験生ではなく、あくまで受験生役でしかありません。とはいえ、周りにまったく受験生サンプルがいないと、「本当の受験生」のリアリティは急激に薄れていきます。  顔も見えない、どこにいるかもわからない「本当の受験生」よりも、テレビの中で顔も名前も公開しながら東大に向かって頑張る「受験生役」のほうがリアリティをもって感じられるのではないか、と思えるのです。

『ドラゴン桜』が受験生に送るエール

 受験シーズンの直前に本作を流した意味は、「テレビドラマ」という虚構が生み出したバーチャルな受験生像を全国に放送することで、リアルな受験生たちにエールを送ろうとする社会貢献活動なのではないでしょうか。 『ドラゴン桜』は大学受験がテーマとなっていますが、今回の作品では舞台となる学校の売却についてもひと悶着あります。  そのおかげで、従来の『ドラゴン桜』のテイストはしっかりと残しつつ、どこか日曜劇場『半沢直樹』を彷彿させるような、大人も子供も老若男女問わず楽しめるような作品に仕上がっています。  2021年春に大ヒットを飛ばした本作ですが、惜しくも見逃していたという方は、ぜひこの機会にご覧になってみてください!
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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