二見龍 著(講談社ビーシー) 　国内外におけるさまざまな危機や災害時の復興支援などのため、日夜訓練を続けている自衛隊。その訓練の様子は大変厳しいものだといいます。自衛隊を取り扱ったドキュメンタリー番組などを見れば、その一端をうかがい知ることができるでしょう。 　また、最近では『あおざくら』や『ライジングサン』などの自衛隊や防衛大学校をテーマにした漫画作品も人気です。どちらもとても面白い作品ですが、思わず「フィクションであってほしい」と願ってしまうほどの過酷な日常の様子が描かれています。 　もちろんこれらがすべて「リアル」ではないとはいえ、自衛隊員の方々は肉体的にも精神的にも負荷がかかる訓練を積んでいるのだろうことは予想できます。彼らはそんなつらい状況下で、どうやって毎日を過ごしているのでしょうか？ 『自衛隊式セルフコントロール』では、元自衛隊の幹部である著者による「自らをコントロールするための方法」が紹介されています。 　著者自身が自衛隊という非常に規律や正確性が重んじられる世界の出身であるだけあり、非常に質実剛健な手法をもって、どんどん「自分自身をコントロールしていく」ためのコツがわかっていきます。 　本自体もカラフルで挿絵も入っており、紹介されている手法も非常に具体的です。「明日から、自分を変えたい！」という方は試してみてはいかがでしょうか。