更新日:2022年02月20日 18:15
ライフ

東大生が効果を実感した「疲れきったメンタルを癒してくれる本」ベスト3

○『ミステリと言う勿れ』

田村由美 著(小学館)
『ミステリと言う勿れ』

『ミステリと言う勿れ』

 最後にご紹介するのは、いまドラマでも話題沸騰中のマンガ『ミステリと言う勿れ』です。もじゃもじゃ頭でカレーが大好きな大学生の青年「久能整」が、さまざまな事件に巻き込まれては(時には成り行きで)解決していきます。  彼にはひとつ悪い癖があります。疑問に思ったことや、そのときに考えたことが空気を読まずについつい口をついて出てしまうのです。しかし、その内容はどれもハッとさせられるものばかり。  たとえば、自分の娘に対して「家事は女の幸せだ」と一方的に言い続ける父親に対して、彼は「『女の幸せ』という言葉を使っているのは男性だけだ」と言い返します。確かに、そう考えてみれば、身の回りの女性で「家事は女の幸せだから」と言っている人はあまり見かけません。

心の中のモヤモヤをときほぐす

 彼はそういった「他人から言われるとモヤモヤすること」に対して(生来の空気の読まなさもあってか)、ズバズバと切り込んでいってくれるのです。  もちろんお話も面白いのですが、個人的には合間合間に挟まれる「久能哲学」が面白くてたまりません。誰しもが持っている「心の中のモヤモヤ」を指摘して、なぜ心がざらつくのかを解説してくれるので読んでいて心がスッキリとします。  優しい絵柄に優しいストーリー、そして、練りこまれたミステリ要素が合わさった秀逸な作品です。ぜひ一度、この際にお手に取ってみてください。
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心身が壊れる前にやるべきことは…
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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