ライフ

東大生が感動した「読むだけで、驚くほどやる気が湧く名作マンガ」ベスト3

○『まんが道』

藤子不二雄Ⓐ著(中央公論新社ほか)
『まんが道』

『まんが道』

 先日、『忍者ハットリくん』や『プロゴルファー猿』を生み出した伝説的なマンガ家である藤子不二雄Ⓐ先生が亡くなられました。  藤子不二雄Ⓐ先生は、1996年に亡くなられた藤子・F・不二雄先生とタッグを組んで「藤子不二雄」として活動され、個人としてもコンビとしても名作を生み出し続けてきたマンガ界のレジェンドでした。  その先生方の修業時代からのエピソードが自伝的に纏められているのが『まんが道』です。主人公の名前こそ仮名ではありますが、そのモデルは藤子不二雄のおふたりそのもの。作者本人もフィクション3割、実話7割と語られているほど自伝的な要素が強い作品となっています。

天才作家が垣間見せる人間臭さ

 そこまでの大作家なら、さぞ才能に溢れていらっしゃったのだろうと思われるかもしれませんが、意外にもそうではありません。  むしろ、主人公である満賀道夫(藤子不二雄Ⓐ先生がモデル)が、相方の才野茂(藤子・F・不二雄先生がモデル)の才能に嫉妬したり、クラスのマドンナに片思いしたりという心情描写には人間臭さがあり、共感する人も大変多いと思います。  もちろん、作家としても一流の才能を持っていらっしゃったことは確かですが、それ以上に彼らコンビの行動力には目を見張るものがあります。高校生で夜行汽車に乗り、単身手塚治虫の家を訪ねるなんて、並大抵の覚悟ではできませんよね。  そうした一流の覚悟や不退転の決意などを垣間見ることができます。読んでいるだけで闘志がメラメラと燃え上がってくるような作品です。
次のページ
プライドを捨て去った先にある棋士の成長物語
1
2
3
4
5
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

東大式節約勉強法東大式節約勉強法

目標達成のための最短ルート、最小コストの具体的な方法が満載


人生を切りひらく 最高の自宅勉強法人生を切りひらく 最高の自宅勉強法

週3バイトしながら東大に合格した著者が明かす「最高の勉強法」


東大合格はいくらで買えるか? (星海社 e-SHINSHO)東大合格はいくらで買えるか?

東大生100人調査でわかった教育投資の正解 (星海社 e-SHINSHO)


記事一覧へ
おすすめ記事