物件情報の「駅近」の基準はどうやって決まるの?
著名人のキャッチコピーや街の看板、テレビCM、ネット広告に躍る魅力的な言葉たち。つい心奪われそうになったり、「何を基準に?」と疑問に思ったことはないだろうか。一体そこにはどんな根拠&狙いがあるのか、その真相を探る!
◆「駅近」は誰が決めた? 物件情報ワードに基準は?<不動産>
どこの不動産屋も挙げている気がする「物件数No.1」。その根拠や「駅近」「築浅」「日当たり良好」などの使用基準を調べるべく、都内数十社の不動産仲介会社に電話をかけたが、「担当者が不在」ばかりで、一向に繋がらない。
そこで、「不動産の公正競争規約」を調べると、これには「業界一」「超」「当社だけ」「抜群」などの言葉は、その内容を裏付ける合理的な根拠がある場合しか使用してはならないとある。規約にはほかに「新築」は「建築後1年未満で、居住の用に供されたことがないもの」とあるが、先に挙げた言葉に関しては規定の記載がない。
「例えば、車社会の地方と都会では『駅近』といっても感覚が違いますし、『日当たり良好』についても日照時間は夏と冬で差が出ますから、具体的な数字では規定していません。ですが、書く人の主観ではなく一般の方が納得できるように客観的に判断して表記するよう指導しています」(首都圏不動産公正取引協議会)
これに違反した会社は警告や違約金課徴を受ける。引っ越しの際は、煽り文句の字面に踊らされないよう、現地で内見して判断したい。
― あの[煽り文句]の真実を明かします ―
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