更新日:2022年10月20日 22:55
恋愛・結婚

専業主婦になりたいわけじゃない…20代半ばの“さとり女子”は結婚に向いている!?

 近年、女性が結婚後も働くことはもはや当たり前になっている。その背景は、女性の活躍の場が増えたことから金銭的な理由までさまざまだ。  一方で、「本当は働かずに専業主婦になりたい」との声も根強い。国立社会保障・人口問題研究所の第5回全国家庭動向調査(2013年)によると、配偶者を持つ女性のうち、44.9%が「結婚後は、夫は外で働き、妻は主婦業に専念すべきだ」という考えに賛成している。  そこで、現代を生きる女性たちからリアルな声を集めることにした。なかでも、現実的に結婚を意識し始める人も多い20代半ばの世代には、どのような考えを持つ人が多いのだろうか? さとり女子

意外にも「結婚後も働き続けたい」人多数! 理由はやっぱり“金銭面の不安”?

 筆者(女性・24歳/中堅大卒)のまわりにいる同世代の人たち(主に中学~大学時代の同級生や、親しい先輩後輩)に片っ端から声をかけてアンケート方式で質問してみたところ、27人の女性が協力してくれた。そして、なんとそのうちの26人が「結婚後も仕事を続けたいと思いますか?」という質問に「はい」と答えたのだ。「結婚後は働きたくない」という人が半数ほどを占めると予想し取材を進めていたが、聞こえてきたのはなんとも意外な声ばかり。その理由を見てみると、 「お金が欲しいから。妊娠して子どもができるとどうしてもしばらくの間は働けなくなるので、ギリギリまで働いてお金を貯めたい。これから挙式・引っ越し・出産にお金がかかることを考えたら今のうちに貯めておきたい」(24歳 会社員・婚約中) 「金銭面の不安。また、自分が使うお金は確保したいから」(25歳 会社員・未婚) 「現在から将来に向けて、暮らしを少しでも豊かにしたいため」(24歳 会社員・未婚) 「経済的に続けないとかなぁ、と」(24歳 会社員・未婚) 「夫と子どものために少しでも働いて楽をさせてあげたい」(26歳 アルバイト・未婚)  このように、経済的な理由をあげる人が大半だった。これまで、「年収800万円以上の男じゃないとムリ!」「妻を養うのも夫の務めでしょ!」などの炎上しがちな声が取り上げられがちだったこともあり、専業主婦志向の人の声が目立ってきたように感じるが、なんだかんだ堅実な女性が多いことがわかった。

“さとり”も堅実志向の一因……?

 今回調査に協力してもらったのは、大半が未婚の20代女性だ。そんななか、多くの人がまっさきに経済的理由をあげたというのは、やけに「達観している」と感じられる。その背景には、彼女たちが“さとり世代”であることも関係しているのではないだろうか。  さとり世代は、一般的にバブル崩壊期以降に生まれた人たちを指すことが多い。そして、ちょうどバブルが崩壊した1991~1993年生まれの世代が現在の20代半ばにあたる。今回意見をくれた女性たちもまさに同世代なのだ。  さとり世代は不況の真っ只中で育ってきたことから、堅実で高望みをせず、何ごともほどほどに頑張るという特徴がある。そのため、結婚にもムダに夢を見たりせず、自分たちにとっていちばん良い方法を選択する意識が備わっているのではないだろうか。最近の若者は恋愛や結婚にそれほど興味がなく、晩婚化も進みがちとされている。しかし、視点を変えれば“さとり世代”はとても結婚に向いているともいえるのだ。 さとり女子
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子育てに対する意識もしっかりとある
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