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3万円台~のパソコン「Chromebook」は仕事に使えるか?7万円台モデルを買った結論

 新型コロナウイルスの影響で、さまざまな支援策が実施されているが、そのなかにテレワークを推進するための助成金がある。助成限度額は250万円だが、なんと助成率が100%ということで応募が殺到しているらしい。しかし注意しなければならないのが、1製品当たり10万円未満でなければいけない点。  スマホやディスプレイ、プリンター、スキャナーであればなんとかなるが、パソコンだと10万円未満の予算では厳しくなる。働き方改革やデジタルトランスフォーメーションを謳う国が、「テレワークで10万円以下のパソコンを使えというのは矛盾している」と各所から指摘が入っているので、将来は変更されると思われる。とはいえ、今すぐテレワークシフトをするなら、この助成金で対応するしかない。  そこで、現状10万円で買えるノートパソコンの使い勝手を知るために、WindowsノートパソコンとChromebookを買ってみたのだが、今回はChromebookについてレビューしたい。
Chromebook

今回レビューするChromebook「Chromebook Flip C434TA-AI0095」

WindowsノートPCと比べて低すぎるスペックだが…

 知らない人のために少し説明すると、Chromebookは2011年に登場した、WindowsでもMacでもないChrome OSというOSを搭載したノートパソコンのこと。Google謹製のOSを搭載しており、同じくGoogleが開発するAndroidスマホのアプリも利用できるのが特徴で、電源を入れればスマホライクに10秒ほどで起動し、すぐに使えるのが便利だ。  データはGoogleドライブに保存するのでストレージは少なく、コンパクトなOSなのでCPUもエントリー向けで十分快適に動作する。そのため、新品でも3万5000円程度から購入できるのだが、今回は税込7万3150円の「Chromebook Flip C434TA-AI0095」(ASUS)を購入。Chromebookにしては、高価な部類に入る。とはいえメモリは4GB、ストレージは32GBのeMMCと、WindowsノートPCとしては使いものにならないスペックだが、この低スペックでもChromebookだと別物になる。  ディスプレイは14インチのグレア液晶だが、重量は1.45kgと軽め。サイズは据え置きだが、持ち運ぶ際も負担は小さい。キーボードは78キーで、バックライトが付いているので、暗いところでもタイピングしやすい。ただ、明るい場所で使うとライトの明るさとシルバーのキートップが似た色になり、文字が見づらくなるのは気になった。
Chromebook

Fnキーには数字ではなく機能が割り振られている

 左側面にはUSB Type-C、USB 3.0とヘッドホン端子、ボリュームボタン、電源ボタンを搭載。右側面にはUSB Type-CとMicro SDカードスロットを搭載する。電源はUSB Type-Cで、左右どちらにつないでも充電できる。
Chromebook

左側面にはUSB Type-C、USB 3.0とヘッドホン端子、ボリュームボタン、電源ボタンを備えている

Chromebook

右側面にはUSB Type-CとMicro SDカードスロットを備えている

Chromebook

電源ケーブルはUSB Type-C

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動作はサクサク、しかし気になる点も…
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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