盟友・スギナミが去り、40代のオッサン記者はテポドンと俺の2人となった……。
たしかに30代の頃と違って、夜遊びのペースは半減してしまった。それは体力の衰えもあるが、やはり気力だろう。女のコのいる店での、キャストたちとの年齢のギャップはいかんともしがたく、会話もどうも手探りかつ及び腰。万が一盛り上がって、連絡先交換をしようとも、LINEの登録に手間取り、嘲笑の眼差しを向けられる。何を書いてよいかわからずスタンプ乱打はいつしか「未読」となる、負のスパイラル……。
そうとなると花より実をとるのが中年というもの。夜遊びガイドのO氏もそんなオッサンの“弱気”を心得ている。
春なのにそこは常夏、六本木にビーチ出現
O氏と足を運んだのは六本木・東京ミッドタウンの真ん前。「水着キャスト在籍!」と書かれた看板がオヤジ心をくすぐる。そう、万が一会話が弾まなければ、「見るだけ」でも楽しめるはずだ。
「いらっしゃいませ~!」
20~30人も入れば満卓となろうか、程よい小箱に、水着の女のコがわんさかいるではないか!
席に案内されると、低めのソファのちょうど目線の高さに、女のコのお尻がくる。鼻をかすめるようにして、闊歩する水着女子に自然と目尻が下がる。キョロキョロとお尻を追っていたら目の前に突如谷間が現れた。前かがみでご挨拶をしてくれたのは杏奈ちゃん、本人が「Eカップ」と申告する渓谷はもっと深いような気がする。
続いてサンオイルのような、常夏の匂いをさせたさりなちゃん、まりあちゃんがご登場。匂いというものは、男の本能を刺激する。「冬の間は食べちゃうからヤバイんですよね~」
と言いつつも鍛錬を欠かさなかったであろう、そのボディは感服に値する。腹回りがユルくなったオッサンはその曲線を褒めるフリをしつつ、腰回りを凝視していると、「ぽっこりお腹かわいい!」と逆にタッチをされ、嬉しい誤算。
「六本木にはありそうで、実は水着キャバはウチだけなんですよ」実は都内でも数少ない水着キャバだが、キャバ激戦区六本木ですらここが唯一無二。さりなちゃんが言うとおり、物珍しさとリーズナブルさもあってか、近隣のサラリーマンが押し寄せる。
「昨年の9月にオープンしたばっかりだから、アットホームで自由な雰囲気なんですよ」
と最年少のまりあちゃんは、盛り上げ役を買って出る。見事なチームワーク。そして全力の振り付けでE-girlsのナンバーを熱唱。俺ですら聞いたことのある曲(曲名は失念!)をバックに、水着が弾け飛ばんばかりのダンスを披露してくれる。店内は拍手喝采、オッサンたちも思わず拳を振り上げて歌ってしまった!
【Club Tahiti】
住:東京都港区六本木7-12-3 パワーハウス六本木4F
電:03-6434-5021
営:20時~LAST
休:日・祝日
料:ワンセット8000円(60分)
お店は東京ミッドタウンの真ん前。多いときで15人の水着美女がフロアにひしめく
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苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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