日本の職人の技術で、コンビニの安価な酒も旨い時代に!?

 ’16年はビール・ワインともに「国産もの」が来るという。

「日本の場合、今まではクラフトビールといっても、原料のホップは大きく輸入に依存していましたが、京都府与謝野町産のホップを使った京都醸造『与謝野の挑戦』は注文受け付け後3時間で売り切れました。この人気を受け、地産ものを使う動きが高まっています。’16年はもっと国産ホップを使うものがはやるでしょう」(ビアジャーナリスト・藤原ヒロユキ氏)

「与謝野の挑戦」。摘み取り後30分以内に真空冷凍した地元産ホップを使う

「与謝野の挑戦」。摘み取り後30分以内に真空冷凍した地元産ホップを使う(画像はWebサイトから)

 一方、日本ワインではすでに10年前から国産品種を使う醸造所が増え、独自の味を創出してきた。

「加えて今度は地元産のブドウのみを使い、一つ一つ、味の違うワインを造る醸造所が現れました」と語るのはフードコーディネーターの水橋美紀氏。特に、北海道にある「10R」が注目株だという。

「複数の醸造家がワインを通して各々、自己表現をしています。その上、日常的な和食と合わせてもおいしい、と購入制限を設けるほど販売も好調。今後は、このタイプの醸造所も増えるのでは」

 さらに若い醸造家や蔵元杜氏が、甘酸っぱい味や白ワインのような酸を持つ酒質を考案し、ブームとなっている日本酒業界では?

「’16年は逆に、昔ながらの味わいの酒にも注目が集まると思います。結局は和食と合わせやすいからです」と語るのは飲食店日本酒提供者協会理事長の花岡賢氏。

「『酔鯨』『高清水』といった、コンビニで販売されている手頃な値段の日本酒もおいしいものが揃うようになっています」

 国内の醸造家が切磋琢磨し、’16年もますます、酒が旨くなる!?

【藤原ヒロユキ氏】
日本ビアジャーナリスト協会代表。各種メディアで活躍中。著書に『BEER HAND BOOK』(ワイン王国社)など。イラストレーターでもある

【水橋美紀氏】
フードコーディネーター。飲食店のメニュー開発などを中心に活動中。ワインアドバイザーの資格も持ち、日本ワインへの造詣が深い

【花岡 賢氏】
旨い日本酒が飲めると評判の東京・大塚の居酒屋「はなおか」店主。飲食店日本酒提供者協会理事長として、後進指導にもあたる

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