万引Gメンが要マークする“怪しい客”の特徴
「万引は犯行の瞬間を確認したうえ、さらに支払い意思がないことも確実でなければ捕まえられない。かなりハードルが高いんです」
こう話すのは、複数のスーパーでGメンを務めていたという、ある警備会社の担当者だ。
「前科者などのリストも確かに存在するんですが、万引は現行犯でなければならないし、新たに手を染める人も多いので、ブラックリストは役に立たないんですよ」
そこで、犯行前に万引をしそうな怪しい人物をいかに見つけるか。それがカギになる。
「我々は“事前行動”と呼んでいますが、周囲をやけに気にしていたり、店内を歩いているのにカゴの中の商品が減っていく人物は要マーク。ほかに通常の動線を無視して同じ場所を何度も往復したり、カゴに大きな商品を入れて死角をつくっている人も怪しいですね」
こうして万引犯候補者をマークして犯行の瞬間を確認、代金を払わずに店を後にしたところで声をかける。
1
2
この特集の前回記事
ハッシュタグ