更新日:2022年07月28日 02:26
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食えない弁護士を救う? 追い詰める? 「法テラス」の存在意義とは

 法テラスを利用する依頼者は、経済力以外にも問題を抱えていることが多く、一般の依頼者からの仕事と比較して手間の多い案件になりやすい。仕事がしんどい上にギャラが低いのでは、文句が出るのは当然だろう。 「一方で、弁護士費用を法テラスが立て替えてくれるため、確実にお金が入る安心感があるのも事実です。今まで経済的問題によって司法アクセスがしにくかった人たちにとっては、トータルの弁護士費用を安くして分割払いを可能にした法テラスが浸透した意味は大きいと思います」  「市民の司法アクセスを容易に」を旗印に進められてきた司法制度改革だが、その結果として弁護士の報酬は厳しいものとなった。 【寺林智栄氏】 北海道大学大学院法学研究科修士課程修了。司法修習旧60期。’07年弁護士登録。法テラス法律事務所で通算4年6か月勤務。’14年独立して個人事務所を開業 ― [貧乏弁護士]急増にはワケがあった ―
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