更新日:2022年10月20日 22:37
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49歳・独身男の脱サラ転落人生 ――趣味の副業を本業にしたら年収激減…

人生の折り返し地点である40代。サラリーマンの7割が万年ヒラ社員で終わると言われている昨今、会社員として伸び悩む者が大半のなか、40代で人生を好転させる者もいる。同じ40代ながら、両者を分け隔てるものとはいったい何なのか。ここではある失敗例を紹介する。

副業で食っていこうと勢いで本業を辞めるも……

…伴田茂人さん(仮名・49歳)/海外玩具輸入代行業/年収416万円→240万円 転落人生 連日続く一日15時間勤務。人材派遣会社の営業職を務めていた当時40歳の伴田茂人さんは、心身ともにボロボロだった。 「これだけ働いても月収は30万そこそこ。ある日、逃げ出したい一心で辞表を叩きつけました。趣味と副業を兼ねてやっていた海外玩具の転売で月に20万円は稼いでたので、そっちでなんとかなるだろうと考えたんです」  独身で家族という重荷もなかった伴田さん。辞表を叩きつけた際の思惑どおり、副業で本当になんとかなってしまったとか。 「会社をつくってすぐに月商100万円を超えました。うち40万円近くが利益です。自分のペースで働けるし、月収は10万円増。とても優雅な生活でしたね」  そんな生活を変えたのは’08年のリーマンショックだったという。 「円高の波に乗じて大量に仕入れてはみたものの、その頃は日本でも顧客の買い控えが深刻に。そこでガクンと減った売り上げはその後も回復することはなく、現在でも利益はピーク時の半分以下です」  客が戻らなかった理由は今もわからないと語る伴田さん。現在は貯金を切り崩しながらの生活だ。 「『いい商品ばかりなんだから、いつか売り上げは戻るはず』と今も商売を続けてはいるものの、正直傷口は広がる一方。貯金ももう40万円弱しか残っていません。それでも、好きなことを仕事にしているという自負があって、なかなか諦められないんですよね」  オモチャの価値は見抜けても、その“やめどき”はなかなか見抜けないようだ……。 ●伸び悩んだ要因 先の展望のないまま副業での生活に突入。やめどきも見失い中 ※写真はイメージです ― 40代から[人生が好転する男]の特徴 ―
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