股間の雰囲気はおおよそわかった。では、おっぱいのほうはどうなっているのか。いちらん氏が言うにはこうだ。 「シリコン入りのガチガチから、男の平べったいおっぱいまで。いろいろあります。でも最大の特徴は、どれだけ大きくして女っぽくみせても乳首が男性のままなんです。このニュアンス、伝わりますかね？」 　このように、ニューハーフのおっぱいや股間の状態はじつに様々。それぞれが自分の特徴を活かしながら、殿方のニーズに合わせて勝負しているようだ。 　ともあれ、まったくそのつもりがなくともニューハーフをお持ち帰りしてしまうミスも頻発するのがタイだ。愛好家はさておき、そうではない人たちは、どうすれば未然に防ぐことができるのだろう。ついでに聞いてみた。 「よくタイの夜遊び情報で『男女どちらのトイレに入るのか』で見分けるなんて書いてありますが、間違いですね。みんな平然と女子トイレに行くので。初心者にオススメなのは、『RCA』などのニューハーフ出禁のクラブでナンパすること。あとは、お持ち帰りをする前に、さりげなくパンツの上から股間を触ってみると、おちんちんがある人は金属製のパンツで抑えつけていたりするのでゴツンという音がします」 　また、ホテルまで持ち帰ってきた際もこのようなテクがあるという。 「ホテルのレセプションで聞いてみるのも手です。タイ人はIDチェックがあるので、もしもニューハーフだった場合は教えてもらえます。挿入する直前の段階でアソコにローションを塗っているコもニューハーフが多いですが、そこまできたら、もうユーキャンノットストップです」 　最後にいちらん氏は、こう言って語気を強めた。 「ぶっちゃけクジ引きみたいなものですよ。タイは男女ともに入り乱れていますし、完全に見分けることは不可能。むしろニューハーフを抱いてもいい覚悟がないならタイに来んな！って思いますけど（笑）」 ＜取材・文／藤山六輝　撮影／krayg_monkey＞ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録！いかがわしい経験をしまくってみました』（共に彩図社）など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』（辰巳出版）がある。Twitter：@gold_gogogo