横田基地にオスプレイ配備。地元住民の不安「沖縄で起きることは、東京でも起きる」
オスプレイには、MV-22とCV-22の2種類があり、防衛省によれば「機体構造と基本構造は、ほぼ同じ」だという。
違いとしては、CV-22は特殊作戦部隊に用いられ、地形追従機能や夜間飛行能力が強化されているという点くらいだ。だが、CV-22の事故率は異常に高い。福本氏が言う。
「’16年1月22日に沖縄の地元紙『琉球新報』が報じたところによれば、アフガニスタンでの配備後、CV-22は90時間に1回、同じ任務についていた米軍機平均の40倍という割合で事故を起こしていたとのことです。しかも、この問題が発覚した後、記事の情報源である米海軍安全センターのデータを米軍は削除してしまったのです」
なぜ、基本的な構造や性能は同じなのに、CV-22は事故率が高いのか。
「CV-22は、敵地深くに入っての偵察や破壊活動、暗殺などの特殊部隊の輸送が主な任務です。訓練時にもこうした作戦を想定した危険な低空飛行や夜間飛行、パラシュート訓練を行っています。そのため、実戦でも訓練でも事故が多いのでしょう」(福本氏)
問題は、横田基地でもそうした危険な訓練を行うか否かだ。防衛省は、CV-22の運用のされ方に関して、沖縄の普天間基地に’12年10月に配備されたMV-22に関する日米合意と同じものになる、としている。つまり「低空飛行訓練の間、原子力エネルギー施設、史跡、民間空港、人口密集地域及び公共の安全に係る他の建造物(例えば、学校、病院など)を避ける」「市街地上空をヘリ転換モードで飛ぶことは必要とされる以外、避ける」などだ。
【関連キーワードから記事を探す】
肩入れから一変…沖縄メディアが翁長知事に辛辣な批判を浴びせる理由
横田基地にオスプレイ配備。地元住民の不安「沖縄で起きることは、東京でも起きる」
「沖縄の米軍基地を本土へ運動」を支持する人たちの主張
「沖縄の米軍基地を大阪で引き取る」運動の波紋 “他人事”から“自分事”としての議論に大きな反発も
沖縄の風俗嬢が「橋下発言」に怒り心頭
安倍政権はなぜアメリカ最優先なのか? 「トランプの忠実な従属的助手」と揶揄されても…
横田基地にオスプレイ配備。地元住民の不安「沖縄で起きることは、東京でも起きる」
自衛隊イベントが活況なのは東日本大震災がきっかけ
防衛費のムダ遣いワースト5――米陸軍が導入断念したオスプレイを倍以上の価格で購入17機3600億円
北ミサイルも迎撃可能!? 世界の最新兵器4つのトレンドとは
自衛隊の基地は一般人の侵入さえ制御できない。 もしテロリストだったら…
不都合な真実も積極的に掲載? 沖縄基地問題で論調に変化が見られる地元紙
名護市長選がひっくり返ったワケ――当初はトリプルスコアで基地反対派が優勢だった
大田昌秀・元沖縄県知事死去 反基地知事は実はアメリカナイズされた人だった!?
肩入れから一変…沖縄メディアが翁長知事に辛辣な批判を浴びせる理由
横田基地にオスプレイ配備。地元住民の不安「沖縄で起きることは、東京でも起きる」
夜も楽しめる横田基地日米友好祭2016。オスプレイ展示自粛も、『シン・ゴジラ』登場ヘリなど軍用機ズラリ
都知事選で埋もれてしまった横田基地の「空域返還」と「軍民共用化」問題
自衛隊イベントが活況なのは東日本大震災がきっかけ
コロナ最前線で戦う自衛隊は日米同盟を脅かす「リスク」になる
日本の防衛費「GDPの1%」が中国の軍事的台頭を生んだ/江崎道朗
「戦闘機を操縦中に読書」よりヤバい。日米地位協定の真の問題点
日本が攻撃されても、米軍が反撃してくれるとは限らない/江崎道朗
欧米諸国との連携に及び腰の日本。韓国と同じ道を歩むな/江崎道朗
この記者は、他にもこんな記事を書いています