「ウラ両さんやウラ寅さんが続々登場!」電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅【第2回】葛飾区金町(後篇)
子どもの保育園の送り迎えは電動ママチャリ、取材場所への移動も電動ママチャリ、どこに行くにも電マ、電マ……。そんな電マを愛するライターが都内をぶらり旅、それが『電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅』。今回は金町ぶらりんこ後編。(※前編 https://nikkan-spa.jp/1283201)
葛飾区といえば、皆が思い浮かべるのが「両さん」の亀有や、「寅さん」の柴又だろう。しかしそのふたつの街にほど近いここ金町には、これといった個性はない。柴又のような観光地にもなれず、かといって亀有のようにベッドタウンとしての人気もない。それゆえ、ただただ昭和の面影だけが色濃く残っている街だ。
しかしただケンカっ早く、ただ情けないだけの「ウラ両さん」「ウラ寅さん」がいるのが金町だ。
数年前金町駅に降り立ったところ、チャリに乗ったジジイとマイホームパパふうの男が何やら揉めていた。泥酔したチャリジジイが、温厚そうなマイホームパパを一方的にまくしたてていた。すると、固唾をのみながらその騒動を見守っていた通行人たちの予想を裏切り、そのマイホームパパが啖呵を切ったのである。
「テメエ、殺すぞこの野郎!!」
こんな温厚そうな人までが、気が荒い街なのか! そう思った次の瞬間、思わぬ反撃を食らいビビったジジイは泥酔状態とは思えぬ速さでチャリに乗り直し、
「逃げんじゃねえぞ、この野郎!!」
と捨てゼリフを吐いて、ぴゅ~っと消えていったのである。いや、逃げてるのはアンタだし! なんと卑怯な。なんと漫画的な。
いや、男にだって逃げ出したい夜はある。そんな哀しき金町GUYSが夜な夜な癒されにやってくる店が……
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1288762
『パブときっさ ラ裸』!! 「今宵アタイの胸元は、貴方のもの……」そんなセリフを匂わせる、女性の胸に男性の口もとのイラストが。なんてスタイリッシュで、妖艶なロゴなのでしょう。まるで夜のミュージカル映画『ラ・裸・ランド』!!
セクシーな看板に「裸」という文字が入っているので、どんないかがわしい店なのかと期待し、ちょいと調べてみると、この『ラ・裸・ランド』は、ナ・ナ・ナント!、『かつしか商店街』HPにも掲載されている優良店であることが判明。しかし、お店紹介にある「品とやさしさがあるきれいな金町」では「珍しい店」って! 葛飾区青戸出身の筆者として言わせてもらえば、「ケンカ上等の金町では、ごくごく当たり前の店」だって!
さて、そんな物騒といえば……
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1288765
飲み屋やスナックの入り口で、こんな貼り紙をよく見かけますよね。そりゃ、安全で楽しく飲みたいですから、コワイ人たちとはなるたけ同席したくありませんから。
しかし、この店を引きで見てみると……
ビルの入り口には無造作なチェーン。そして、「立ち入り禁止」と「24時間監視中」のステッカーが。一体、この飲み屋で何が起こったというの!? 物騒すぎるよ!
しかし物騒な街の治安を正してくれるのが政治。
この物騒ビルから徒歩数分のところには、民進党の事務所が。日々、ご苦労様です! が、再びこれを引きで見てみると……
その2軒先にあるのが、ソープランド!
『ファッションソープ ゴールド』!! お店のHPによればオールタイム70分・26500円から! ちなみに電話番号の末尾は「1919」番!!
しかしソープと政党事務所が飲み屋を1件挟んで共存する金町、なんて素晴らしい街なのでしょう。ボクはこの葛飾区出身であることを、改めて誇りに思えました。
電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅 ―第2回―「葛飾区金町」(後編)
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