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高校野球はいつまで、炎天下の真っ昼間に試合をするのか? 鴻上尚史が日本の夏に思うこと

2020年炎天下で東京五輪

 弊社のドライバーはシャツだけじゃなくて、ジャケットも着用して、お客様を丁寧におもてなししていますよ、ということですね。  でも、この夏ですから、当然、運転手さんは暑くてたまりません。当然、冷房を強めに効かすことになります。で、乗客の僕は寒いのです。まあ、半ズボンの人は少ないとは思いますが、半袖やTシャツやノースリーブの服を着ている人は間違いなく寒いです。  いったい、誰のためのジャケットなんだろうと、そういう時、思います。お客さんのためを思って、ジャケットを着用して、冷房をガンガンに効かす。で、夏服のお客さんは寒さに震える。サービスとはなんだろうと思うのです。  そもそも、レストランとかお店でも、お客さんじゃなくて、働く人が暑くならないための温度設定の場合が多いと感じます。すごく冷えているケースです。  オフィスだと、ジャケットを着た人向けの温度設定の場合です。  屋内で寒さに震え、屋外で暑さに死ぬ繰り返しがつらいのです。  もう日本の夏は屋外で運動する気候ではなくなっていると思います。  高校野球はいつまで、真夏の炎天下の真っ昼間の試合を続けるのでしょうか? 毎年、熱中症で脱水症状になった選手や応援団のニュースが流れます。でも、試合は続きます。たぶん、重篤な熱中症で何人かが死なない限り、真夏の試合は続くのだと思います。せめて、昼12時から3時までは試合を中断しようとか、思い切って、秋に試合を動かそうとか、大胆なことを提案する人はいないのでしょうか。  長く続く伝統を変更することは、たぶん、日本人が最も苦手とすることだと思います。誰も最終責任を取らないまま、粛々と炎天下の試合と熱中症や脱水症状が続くのです。  で、炎天下と言えば、2020年7月24日から8月9日まで開かれるオリンピックですよ。この暑さで、マラソンするんですよねえ。本気なんでしょうか? なんで、こんな真夏にやるんでしょう。  マラソン選手がバタバタと熱中症で倒れたら、誰が責任取るんですかね? 誰も取らないんでしょうねえ。 ※「ドン・キホーテのピアス」は週刊SPA!にて好評連載中
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この世界はあなたが思うよりはるかに広い

本連載をまとめた「ドン・キホーテのピアス」第17巻。鴻上による、この国のゆるやかな、でも確実な変化の記録

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