ユニクロ&GUで「買ってはいけないチェックシャツ」と「買うべきチェックシャツ」
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第141回目をよろしくお願いします。
長く続いた無地&シンプルの流行が落ち着き、2017年は柄モノや色モノがトレンドに。久々に洋服屋さんなどに行くと「なんか妙に柄モノが多いなぁ」と感じるかもしれません。
そんな柄・色モノのトレンドに乗って、今年の秋は「チェックシャツ」が多く展開されています。ブランドだけでなくユニクロやGUでもここぞとばかりに乱発中です。ただしチェックシャツは選び方をまちがえると、途端に田舎くさく野暮ったくなります。今回は「チェック童貞」「チェックセカンド童貞」が買うべきチェックシャツと買っちゃいけないチェックシャツをピックアップしてみました。
▼キムタクよさらば! いい加減「赤チェックの呪縛」から解き放たれよう!
●UNIQLO エクストラファインコットンブロードチェックシャツ(長袖) 1990円(+税)
「チェックシャツ」とはそもそもどんなアイテムなのか。シャツとはスーツでも使う大人っぽくドレスライクなアイテムですが、そこにチェック柄が入ったり、素材に毛羽立ち感のある「ネル」を使ったりすることで「カジュアル感を強めた」のがチェックシャツ。
洋服の印象を「ドレスorカジュアル」「大人っぽいor子供っぽい」を決定するのは「デザインとシルエットと素材と色」。いくらシャツという大人っぽいデザインがあっても、色をふんだんに使って、毛羽立ちのある素材を選んで、緩めのシルエットを選んでしまっては子供っぽい印象が強くなってしまうもの。30代以上の大人がそういったアイテムを着用するとついつい「とっちゃん坊や」になってしまいがち。もちろん組み合わせ次第ではありますが、おしゃれ初心者が手を出すべきではありません。
しかし、30代以上の男子なら「チェックシャツって言ったらやっぱ“赤のキムタクチェック”でしょ!!」と90年代の呪縛に囚われています。キムタクがトレンディドラマにガンガン出てファッション雑誌を席巻していたあのころ、「キムタクチェック」と言われるほど赤のチェックシャツを好んで着用されていました。そこに憧れを感じて真似をした男子は数多いるはず。
ただしもう僕たち大人ですから。赤の派手なチェックシャツを選んでしまえば「頑張っちゃっている大人」感が出てしまいます。2000年代の現代でもチノパンにタックインして、セカンドバッグを好んで持っているオジサンのごとく「時代遅れ感」が出ちゃいます。
大人であるほど「ドレス感」にこだわったモノ選びを心掛けましょう。着こなしに自信がなければ赤のチェックは封印。こちらのアイテムはネル素材ではく、ブロードなのですが、色が派手でなかなか着こなしにくい難アイテムです。初心者であれば避けたほうがいいでしょう。
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ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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