安倍総理が消費税を1%下げてくれれば大勝利間違いなし! 中古フェラーリ業界が先取りする日本の景気動向
「たとえば前期型デイトナ。以前は1億円を超えていましたが、今は9000万円です。清水先生が今年買われた328GTSやF355など、庶民に人気のモデルも、全体に100万円から150万円くらい下がりましたね。ちなみにランボルギーニ・ディアブロSVは、2500万円から1700万円に下がりました」
確かに私が買った328GTS、1200万円は覚悟していたのですが、980万円で買えました!
24年前に最初にフェラーリを買えたのも、バブル崩壊のおかげ。バブル崩壊はいつも庶民の味方だなあ~。
「今この業界が苦しいのは、オーナーさんが考えている相場が、2年前と変わってないからなんです。うんと高く仕入れてしまった業者さんが表向きの価格を下げていないので、今でもそれくらいで売れると思ってらっしゃるんですね。でも、例えばチャレンジストラダーレなど、表向きは2500万円でも、実際の取引価格は1600万円。買い取りは1500万円が精いっぱいです。オーナーさんとしては『そんな値段じゃ売れないよ』となって、仕入れがうまくいかなくなっているんですよ」
中古車は仕入れが命。バブル崩壊直後も株やフェラーリが多数塩漬けになったが、それに近い状態なのだ。
「とは言っても5年前よりははるかに高いですし、今は値崩れも落ち着いてます。F50のように、相変わらず値上がりが続いていて、ついに2億円を超えたクルマもあります。もうこれ以上は下がらないんじゃないでしょうか? 今が中古フェラーリの買い時かもしれません」
そうだったんですか!
「これで安倍総理が消費税率引き下げの決断をしてくだされば、景気がドンと上向いて、今買った方の大勝利になるでしょうね、ウフフ~!」
消費税率引き下げは榎本代表のみならず、日本経済をも救う気がしますので安倍総理、1%でいいので、ぜひご検討ください、ウフフフ~!
<代表的な中古フェラーリの相場比較表>
車種 2年半前 → 現在(’17年9月)
F50 1.7億円 → 2.4億円
F40 1.1億円 → 1億円
F355 1150万円 → 1000万円
328GTS 1150万円 → 1000万円
※相場は概ね
【結論】
今年中古フェラーリを買った私は大勝利組でしょうか? と言っても売るとしたら死ぬ時なので値上がりしても無意味。不動産やフェラーリの価格は安定しているのが一番です。ボンクラ諸君にカンケーない話でした!1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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