「手っ取り早く大金を稼げる職業はなんですか?」就活間近の大学生の悩み
短期間で多くのお金を儲けるには、起業するしかありません。以下は、NPOを成功させる際の留意点です。NPOは営利目的ではありませんが、株式会社で起業する場合も必要とされる能力は共通しています。それは、他者の共感を得る力です。この分野で実績がある安部敏樹氏(一般社団法人リディラバ代表)は、こう指摘します。
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寄付にしろ労力の提供にしろ、会員の動機づけは「共感」にあります。「この団体に協力して、この社会問題をなんとかしたい」という気持ちがないと、人は動いてくれません。
共感とは何でしょうか。わかりやすい例が、これはNPOじゃないんですが、コンビニの商品開発です。素人がコンビニの商品開発に参加するというプロジェクトがあったんですけど、参加者には謝礼が支払われなかったんです。それどころか、自ら数千円払って商品開発に関わったんですね。それって、よっぽど共感がないとできませんよね。「自分たちが食べたいものを作りたい」という共感があったはずです。
共感を集めるというのは、そうやって一般企業でも武器になる。NPOだったら、共感してもらえるよう狙う相手としては、かつては例えば経済界の有力者や、その有力者の奥さんでした。というのも、コミュニケーションコストが高かったので、なるべく大口の寄付を狙っていたのです。最近は、クラウドファンディングなどが普及したので、小口の寄付を多く集めるという方法もあります。(『いつかリーダーになる君たちへ~東大人気講義チームビルディングのレッスン』146頁)
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ただし、「手っ取り早く多くのお金を儲けたい」というような動機では、他者の共感を得ることはできません。大きなお金を手にしたいならば、利己的な発想を捨て、社会的共感を得られるようなビジョンを持つことが重要です。
【今回の教訓】
社会的共感を得られるビジョンを持ちましょう
【佐藤優】
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
※『佐藤優のインテリジェンス人生相談』は週刊SPA!にて好評連載中’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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