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マッチョなヘヴィメタル・シーンで繰り広げられる嬢メタル戦国時代…Aldious、DESTROSE、BRIDEARらがシノギを削る

<文/山野車輪 連載第8回>

マッチョな洋楽ヘヴィメタル・シーンにも男女平等の波が

 2010年頃から女性ヴォーカルのヘヴィメタル“嬢メタル”が大ブレイクした。バンドがあまりにも多く、正直なところ筆者も押さえることができていないのだが、90年代のジャパメタ冬の時代を通過し、これまで女性ヴォーカル・ジャパメタのレコードやCDを買い漁ってきた筆者から見ると、喜ばしいことだ。

筆者の嬢メタルCDコレクションの一部

 しかし同時に、バンド数が増えてリスナーの選択肢が増えた状況は、バンド側としては、一部マニアによる問答無用の買い支え支援がなくなったと見ることもできよう。  嬢メタル激増の要因は、大きく分けて2つある。まず1つ目は、洋楽ヘヴィメタル・シーンでの女性ヴォーカリストの勃興だ。「今や世界が熱狂する『ジャパニーズ・メタル』 長らく押し込められた暗黒の時代を振り返る」でも述べたが、ヘヴィメタルは、元々マッチョでマッスルな男臭い男性社会である。かつてヘヴィメタルの女性ミュージシャンは、女性であるというだけで問答無用で劣るものとされてきた。
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女性ヴォーカルのヘヴィメタル・バンドの活躍
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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  だが、実はジャパニーズメタルは、長らく洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 本書は、メディアでは語られてこなかった暗黒の時代を振り返る、初のジャパメタ文化論である。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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