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BABYMETALが世界を征服!「ラウド系アイドル」を生んだアイドル&ガールズ・バンドの歴史【山野車輪】

<文/山野車輪 連載第9回>

女性アイドルの源流キャンディーズ、デビュー(1972年)


 前回の記事で、嬢メタル・ムーブメントが形成されるまでの洋楽の女性ヴォーカル・メタル史について述べた。今回は、“BABYMETALが生み出したもう一つの嬢メタル”と称すべき新たな音楽ジャンル「ラウド系アイドル」が形成されるまでのアイドルの歴史を述べたい。

 そもそも「アイドル」とは、偶像や聖像つまり神や仏など崇拝の対象とされる像のことを意味し、20世紀前半、アメリカで「若い人気者」という意味で使われ始めた。

 日本では、TV普及以前の人気芸能人(ほとんどが映画俳優・女優)は「スター」と呼ばれ、「アイドル」という言葉は、エルヴィス・プレスリーやビートルズなどの海外の芸能人を対象として用いられていた。

 だがTV時代が到来し、1960年代に、ザ・スパイダースやザ・タイガースなどのGS(グループ・サウンズ)が活躍する過程で、「スター」という呼称は徐々に「アイドル」へと変わっていった。

 1971年に“新三人娘”とされる小柳ルミ子・南沙織・天地真理がデビュー。また翌1972年、3人組アイドル・グループのキャンディーズがデビューし、人気を博した。彼女らが日本における女性アイドルの源流である。

70年代の伝説的なアイドル・グループ、キャンディーズの決定版ベスト、『GOLDEN☆BEST』(2002年)

 1980年代に入ると、若年層に向けたポップスを主とする松田聖子・中森明菜などの歌手が活躍を始め、アイドル全盛期の時代を迎える。

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おニャン子クラブからモーニング娘。そしてAKB48へ

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