夜の世界で学んだ「キャバ嬢のセクハラ対策」
キャバクラでは「彼氏はいない」というのが定番ですが、当時の私は、セクハラ防止のためわざわざ「彼氏います」と公言していました。それでもセクハラはどんどんエスカレートしていきました。
「おっぱい触っていい?」
「抱きしめていい?」
「手縛っていい? いや僕を縛ってください」
私は頭を抱えてしまいました。いったい、どうしたらセクハラ発言をされないで一日が平和に過ぎてくのだろうかと一生懸命考えました。
はじめに考えついたのが、男の人がもっとも付き合いたくないと思う人物像、つまり「ヤリマンキャラ」に徹することでした。
性に関することを言われたら、その何倍も露骨な性の内容を返す。セックスに関して自慢してくれば、かぶせて自慢する。こうしていれば、セクハラ発言をいちいち聞いてイライラする必要もないし、男の人から見て「彼女対象」から外されるので、セクハラはなくなるだろうと信じていました。
でも現実は違いました。
むしろ「誰とでもヤるなら、俺もついでにできるかも…」という論理で、「体の関係だけ」を持ちたがる人が増えてきたのです。その結果、セクハラも比例して増えていきました。ヤリマンキャラは早々と失敗に終わったのです。
私はヤリマンキャラを封印し、次は「処女キャラ」で行くことにしました。
セクハラ発言をされたら
「経験がないので、わかりません」
口説かれたら
「経験ないんですけど、私大丈夫でしょうか?」
「わからない」「わからない」を繰り返していれば、お客様もそれ以上セクハラをするのがめんどうくさくなるのではないかと考えたのです。
「ヤリマンキャラ」を演じたことも

次に演じた「処女キャラ」
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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