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「もしあの時、ああなっていれば…」という負け犬思考から抜け出す方法

 いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第72回

後悔 人生と競争は切っても切り離せません。幼稚園や小学校の運動会、中学や高校の部活、大学受験や就職活動など、「生まれてから一度も誰かと競争をしたことがない」という人はいないと思います。

 そして競争には勝てば「嬉しい」、負ければ「悔しい」という感情がつきまといます。趣味のテレビゲームで負けるくらいなら、どうということもありませんが、全国大会への切符がかかった部活の試合や、志望大学の二次試験となると、競争に負けた影響は後々まで尾を引きます。後になっても悔やむ、それはまさに「後悔」です。

 東京の国立大学に目指していたのに、地方の私立大学にしか合格できなかったら、その大学生活を受け入れられるようになるまで時間がかかるでしょう。人間は「自分が行った比較」で判断します。たとえ自分が通う「地方の私立大学」の世間的な評価が悪くなかったとしても、自分が望んだものでなければなかなか納得できません。

 人間は「あばたもえくぼ」であり、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」です。そうしたメンタルでは目の前の出来事に真摯に向き合えず、「何のためにこの大学に通っているんだろう」といったさらなる負の連鎖を引き起こしてしまいます。

「もしあの時、自分が勝っていたら……もしあの時、自分が選ばれていれば……」

「たられば」を伴う後悔は私たちから膨大な時間を奪います。なぜなら誰も過去の出来事を覆すことはできず、その想像は決して実現しないからです。実現しないとわかっていながら、それでもなお行う想像は「現実逃避」です。

 実際、「もし、あの時違った結果になっていれば……」という想像は、目の前の出来事から目を背けている時に心に浮かんできます。つまり過去を否定すれば、現在も否定することになり、それはさらに未来まで否定することになるということです。

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過去に対する自分の解釈を変えてみる

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