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東大卒の非エリート年収600万円 vs 高卒のエリート年収400万円、どっちが幸せ?

 年収400万円vs年収600万円ではどちらが幸せか――。単純にお金だけを比較すると、手取り月収で約10万円(ボーナス3か月分で算出)の差があり、年収600万円のほうが幸せということになる。しかし、この年収200万円差を埋めるためにはさまざまな労苦を背負い、幸福度を下げなければならないケースも。そこで35~45歳のサラリーマン男性300人にアンケートを実施。年収200万円差を埋める幸せの条件とは?

年収400万円のエリート高卒vs年収600万円の非エリート東大卒

年収600万円の非エリート東大卒vs年収400万円のエリート高卒


●年収600万円 非エリート東大卒のほうが幸せ 67.7%
1位 非エリートでも収入高
2位 やはり東大卒は魅力
3位 学歴は大切だから

●年収400万円 エリート高卒のほうが幸せ 32.3%
1位 東大出で低年収は嫌
2位 最終的に出世しそう
3位 高卒でも十分だ

 この対決を見て「学歴も年収も高い東大卒の圧勝!」と判断するのは早計だ。実際、アンケートでも67.7%が東大卒側を支持するが、中小企業に勤める田中信也さん(仮名・39歳・東大文学部卒)は自分の境遇に照らし合わせ、非エリート東大卒の悲哀を話す。

「東大卒の人なら、間違いなくエリート高卒を選ぶはずです。非エリート高学歴の悲哀は当事者でないとわからない。大学時代の仲間と飲めば、メンバーは外資のコンサルや官僚、弁護士、大学の准教授といった連中ばかりで、疎外感と劣等感が半端ない。だから、大学時代の友人は30代前半でほとんど切りました。職場でも『東大なのに案外大したことないな』『やっぱ東大卒はコミュ力が低い』などなじられ続ける。どこにいてもアウェイで居場所がないんです」

 このアウェイ感を理解できない非東大者に「腹が立つ」と田中さんは言う。学歴社会の弊害に詳しい精神科医の和田秀樹氏も、非エリート高学歴の不幸に共感する。

「ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者のリチャード・セイラーらの理論では、人間の幸福度は自分が基準値として意識している“参照点”で変化するとしています。つまり、東大卒の参照点は“東大”で、極端な話、東大以外は比較の対象にすらならない。あくまで『東大卒の中で優れているか、劣っているか?』が重要なのです。

同窓生に比べて年収も社会的地位も低ければ、人生の幸福度が高まろうはずがありません。特に、最近の東大生は『学歴をカネに換えよう』という意識が強いので、年収600万円程度では劣等感を覚えやすい。昔は年収よりも社会的な地位や志を尊重する風潮がありましたが、今は官僚から外資系へ転職する人間が後を絶たないですから」

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エリート高卒の幸福は「地域限定」の側面も

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