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振動でお酒が美味しくなる? 超音波でデキャンティングする「Sonic Decanter」

 ウイスキーだと20分では足りず、追加で超音波を当てています。しかし、超音波のエネルギーで水がどんどん温められるので、水を交換するなり氷を投入する必要があります。 「Sonic Decanter」も海底熟成も、「そんなに美味しくなっているのか?」とよく聞かれます。振動により、味と香りに変化が出るのですが、必ずしも美味しくなっていると断言はできません。経験則では、骨太でシンプルに美味しいお酒はさらに美味しくなる可能性が高いです。ライトなお酒は、変化が乏しい傾向になります。さらに、絶妙なバランスで美味しいお酒の場合、バランスが崩れることもあります。これはケースバイケースで一期一会です。

「Sonic Decanter」を利用すると、明らかに香りと味に変化が起きます

 今回のテストでは、「シャトー・コルバン・ミショット 1997」を使いました。サンテミリオン地区のメルロー主体のワインで、とても熟成感のあるワイン。コスパ抜群でケース買いしておきたい一押しです。ソニックデキャンタ後は、普通のデキャンティング後のような華やかな感じも出つつ、まろやかになって甘みも出ています。どちらも最高に美味しいのですが、今回はソニックデキャンタ効果が大きくプラスに出ていると感じました。ちなみに、ワインを勉強するまで、「サンテ・ミリオン地区」だと思い込んでいましたが、正解は「サン・テミリオン地区」です。筆者と同じ勘違いをしている人のために、ご紹介しておきます。 「Sonic Decanter」は、超音波による変化を楽しむガジェットと言っていいでしょう。超高価なワインをさらに美味しくすると言うよりは、パーティやイベントで、テーブルワインよりちょっといいワインをソニックデキャンタし、飲み比べてみると盛り上がること請け合いです。筆者のようにハードリカー好きなら通常品とソニックデキャンタしたものを用意し、毎日ちびちびやるというのもオススメです。価格は3万4800円となかなかのお値段ですが、製品はとてもしっかりと作られており、デザインもいいので満足することでしょう。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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