更新日:2023年04月13日 01:54
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行列が絶えない“ラーメン異端児”。タレ不使用の黄金スープは初めての味!/銀座 八五

タレを使わない“中華そば”。そのお味は?

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特製中華そば(1050円)

 はぁ…美…。ラーメンってこんなにきらめくんですね。リスペクトを込めて、いただきます。  こ、これが本当に、ラーメンスープなの…。麺すすり子、未知との遭遇。  “名古屋コーチン”と“鴨”をベースとしたうまみ成分たちが押し寄せてきます。そして、肝心の塩味と追い出しのうまみを補うのは、なんとイタリア・パルマ産のプロシュート!  店頭でスライスしたプロシュートを仕上げに使うことで、スープに塩味とうまみを彩ります。それは、気づいたらレンゲですくっちゃう、優しさのあふれるスープ。これまで数え切れないほどのラーメンを食べてきましたが、その中のどのラーメンとも似たところがない、まるで初めて食べる食べ物のような、そんな感じです。  なんだか急に迷子になったような感覚ですが、異国の地にたどり着いたような高揚感もあります。独特の塩味も完璧に引き出されていて、こんなラーメン、他に食べたことありません。  さらに化学調味料は不使用。うまみ成分だけで作った“うまみ100%スープ”なので、うまみの波に飲まれちゃいます。あぁ幸多きこと。
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「スープの邪魔をしたくない」という想いから生まれた、浅草開化楼に特注した細麺

 そんなスープから姿を見せる細麺は、独特なスープを「正解」にする、これまた独特な麺です。これを製麺するのは、数多くの有名店からご指名を受け続ける浅草開化楼さん。八五のスープを最初に飲んだとき「このスープを邪魔しない麺を作ろう」とおっしゃったそう。その言葉通り、麺が伸びずにスープを楽しめるよう、パスタなどで使われる小麦を使っています。  圧倒的スープの支えに回りつつ、独特の食感と風味で存在感を残していくスタイル、粋すぎません???  自然由来の材料だけで作るスープは、その日の天気や素材のバランスによって味の質感が変わってしまうため、毎日試行錯誤しているそう。そういった特徴もあって「今日に満足せず、明日にはよりよいものを」の精神でラーメンを作っているという松村さん。確信しました。おいしいものを作れる人って間違いなく心が綺麗です。  タレ不使用のラーメン。一般的な“ラーメン”の定義からは外れていますが、そんなことは忘れて、「おいしいなぁ~。幸せだなァ~」って思わせてもらえることが、このラーメンのすべてです。ここでしか食べられない究極の一杯に、愛しかありません。  ごちそうさまです。 <TEXT/麺すすり子>
ほぼ毎日ラーメンを食べる会社員。豚骨ベースの鹿児島ラーメンで育ち、18歳で上京してラーメンの幅広さと奥深さに取り憑かれる
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銀座 八五
東京都中央区銀座3-14-2 第一はなぶさビル 1F

11:00~15:00 / 17:00~21:00 水曜・第2第4木曜定休
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