ライフ

転落人生から這い上がれない“負け組”たち。行く末は孤独死か

孤独死

※写真はイメージ(以下同)

負け組の将来は無縁仏か……超孤独死社会を迎える日本

 一度転落すれば、這い上がることが難しい日本社会。不運にも負け組になってしまった者の行く末について、ノンフィクションライターの菅野久美子氏は「孤独死」の可能性が高いと指摘する。 「特殊清掃現場を長年取材していますが、孤独死を迎える人たちには『小さなつまずき』の経験者が多い。例えば50代の派遣業の男性は、流動的な職場で人間関係を構築できず、誰にも助けを求められずゴミに埋もれて最期を迎えました。また、引きこもりの高齢者が、エレベーターのない激安団地で下におりるのが億劫になり衰弱死……というケースもありました」
[令和版]負け組の衝撃

菅野久美子氏

 他にもリストラ、ブラック企業で挫折など、社会復帰できず孤独死を迎える人が多いという。 「そして孤独死は男性が8割というデータもあります。女性同士は群れることができるけど、男性は年齢を重ねるほど頑固になり、さらに男性は人に頼ることを『恥』と感じることも、原因にあるかもしれませんね」  この孤独死が増える状況に行政や民間企業も“対策”に乗り出していると菅野氏は語る。 「例えば東京・中野区では、『あんしんすまいパック』の導入を始めています。これは、利用者に週2回の自動電話で安否確認するものです。そして万が一、孤独死した場合は、残存家財の片付けや原状回復にかかる手配を行い、葬儀費用と合計で100万円以内まで支払われるという制度です。  また『エンリッチ』というNPO法人では、LINEを通じた見守りサービスを無償で提供しています。もしも、のときに近親者に連絡がいくものです。ただし、国を挙げての抜本的な孤立や孤独死の対策からはほど遠く、十分とは言えないお粗末な状況です」  負け組となり孤独死を避けるために、今をどう生きるかを考えていきたい。 [令和版]負け組の衝撃【ノンフィクションライター・菅野久美子氏】 孤独死について著書を多数刊行。『超孤独死社会 特殊清掃現場をたどる』(毎日新聞出版)、『孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル』(双葉社)など 取材・文/週刊SPA!編集部
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事