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ビデオ会議は無駄…テレワーク歴20年が教える自宅作業で効率アップの方法

電話やビデオ会議は時間泥棒。用件のやりとりはなるべくメールなどで!

 さて、在宅など1人で仕事をする場合、仕事の進め方は2つある。1つは、ビジネスチャットやスマホの着信をオフにして、時間を決めて目の前の作業に集中する方法と、もう1つはその逆で、きたものは片っ端から片づける方法だ。  筆者のように多数のプロジェクトに参加し、依頼される側のライターだと連絡を切ることはできない。そこで筆者の場合はマルチタスクで仕事をしている。タスクが発生したら、可能な限りその場で処理してしまうのだ。短時間で終わらせられないなら、タスク管理ツールに登録することになる。そのため、メールやメッセージで連絡を受けたら、基本は即レス。レスポンスが速いだけで、仕事ができると思われることも多いので、メリットも大きい。  そのなかで時間泥棒になるのが電話。次に、ビデオ会議だ。電話は基本お断りして、メールなどで連絡してもらうようにお願いする。ビデオ会議はとても便利だが、短時間で済ませる癖を付けておきたい。ビデオ会議をしてもお金は生まれないためだ。アジェンダをあらかじめ共有し、内容を吟味したうえ、その結果を議論する場所として考えておくといいだろう。

ビデオ会議は便利だが、なるべく短い時間で済ませよう

 電話やビデオ会議は減らすのと同時に、同僚や上司とは意識してコミュニケーションする必要がある。特に、雑談。リモートワークに慣れている人なら、相手からしてくれるが、そうでないなら自分から積極的に動きたい。  テレワークを導入した企業がしばらくして直面する壁がこのオープンなコミュニケーションだ。ビジネスチャットに雑談チャンネルを作るもよし、ビデオ会議システムでランチ会や飲み会を開くもよし。「Remotty」のような雑談をするための仮想オフィスサービスを利用してもいいだろう。

同僚の机に行って雑談するようなコミュニケーションが重要だと考える仮想オフィスサービス「Remotty」

テレワークの評価は時間ではなくアウトプット量だ!

 また、自分で決めた終業時間は守るようにすること。そうでないとエンドレスに残業できてしまい、テレワークの筋肉が鍛えられない。意地でも時間に作業を終わらせるという癖を付けておきたい。  最後は、明日やるタスクをすべて登録してあることを確認すればいい。ただし、5~10分で終わるタスクが残っているなら、片付けでおくこと。そんな作業を明日にまわす意味はない。  テレワークが主流になれば、PCの前に座っている時間ではなく、アウトプットで評価せざるを得ない。従来と同じく漠然と業務を遂行するだけだと、数か月経ってから周りや経営陣と意識のずれに気がつき、愕然とするかもしれない。  フリーランスが活きるために培ったアウトプット術は、きっとテレワーク初心者にも役立つはず。ぜひ、実り多きテレワークデビューをしてほしい。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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