天皇賞春は血統?コース実績?それとも…競馬識者3人の注目馬紹介
――続いては、セオリーや型を用いた見解と競馬論でおなじみの本島修司氏。本島氏は天皇賞(春)と同じ京都長距離レースである菊花賞上位を経験した馬に注目だ。
~競馬論でおなじみ・本島修司氏~
<注目『勝負馬』候補・1>
14番フィエールマン
<注目『勝負馬』候補・2>
7番ユーキャンスマイル
<注目『伏兵馬』>
2番エタリオウ
天皇賞・春は、『菊花賞実績』がものをいう傾向がある。
2019年、フィエールマン(元・菊花賞1着)
2018年、レインボーライン(元・菊花賞2着馬)
2017年、キタサンブラック(元・菊花賞1着馬)
2013年、トーセンラー2着(元・菊花賞3馬)
2011年、ナムラクレセント3着(元・菊花賞3着馬)
過去に菊花賞で1~3着くらいに好走しているステイヤーが、好調だったり、復調してきていたりすれば有力になってくる。元・菊花賞1~2着馬が有力だが、トーセンラーやナムラクレセントの様に、元・菊花賞3着馬が再び軌道に似って一発の快走を決めるというパターンも見受けられる。
まずは2018年の菊花賞馬、5歳馬フィエールマンが有力だ。昨年のこのレースの勝ち馬でもある。3歳春はまだ頭角を現わしていなかった「晩成タイプ」。母の父から中~長距離に適性があるディープインパクト産駒。京都コースも得意。常に気性が安定しているタイプで、これまで大崩れなく走っている。直線が平坦なら、末脚の質が違ってくる点も良い。今年も主役候補になる。
次に、2018年の菊花賞3着馬、5歳馬ユーキャンスマイル。キングカメハメハ産駒は、本来3000m超えが得意な産駒が少ない。だがこの馬はダイヤモンドS勝ちがあり、さらには前哨戦の阪神大賞典を勝っている。例外的なステイヤーなのだろう。再び勢いに乗っている今、昨年の5着以上の成績を狙えそうだ。
他で注目できるのは、2018年の菊花賞2着馬、5歳馬エタリオウ。近走は精彩を欠き、力上位なはずのG2レースでも取りこぼしている。ただ、2018年の菊花賞では最後までフィエールマンを追い詰めた馬。マラソンレースは得意なはず。昨年は出遅れて4着という惜しい競馬だった。もともと中距離のG1では力が足りない面があり、G1で上位進出を狙えるとすれば、3000m超えのレースだろう。上手く立ち回れば伏兵になりそうだ。
過去の菊花賞1~3着馬に適性あり
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