小中学校でオンライン授業をやらない理由に感じた“悪しき平等”/鴻上尚史
“悪しき平等”に陥らないために子供たちの教育に対して大人が負うべき責任とは
僕が教えている大学でもオンライン授業が始まりました。
一応、質問を受け付けるチャットは有効ですが、人数が多いので、画面に生徒の顔は出ません。一人、自宅で話していて、一番の問題はギャグが滑っているか受けているか分からないということです。
なんだか、砂漠に水をまいてる感じです。
反応が分からないなら、ギャグを言うのはやめろよと思うかもしれませんが、そこはそれ、おいらはずっと「表現」を追求してきたわけです。
入学式とか卒業式とか朝礼とかビジネストークとか講演会とか結婚式とか、なんのユーモアもない、クスリともしないような、真面目しか取り柄のないスピーチを聞くたびに、絶対にこんな話はしないと心に誓ってきたのです。
それこそ、海外では、パーティーとかレセプションでユーモアのないスピーチを恥とする国は多いですからね。
なので、いつもの授業では、ギャグをぶちかましながら進めます。まあ、理解の助けになると思っているのですね。
もちろん、受ける時もあれば、滑る時もあります。そのたびに修正していきます。なんですかね、戦争で着弾報告を受けて、砲塔の角度や距離を変えるようなものですね。なんの譬えか。
やってみると、久しぶりに90分間しゃべり続けたので、途中でノドがフガフガしました。驚きました。よっぽど、人と話してなかったんだなあと思いました。
ギャグが受けてるかどうか分かりませんが、それでも、授業をオンラインでやるのは、やらないよりははるかにましだと思います。
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