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飲んじゃいけないアルコールに注意!コロナ禍で増える意外なお酒のトラブル

実はメタノール入りのお酒もあった!それは……

 ちなみに、メタノールはフルーツ由来のお酒では普通に発生するので、通常のお酒にもごく微量含まれています。なかには、メタノールを多く発生してしまうお酒もあります。例えば、フィリピンのココナッツ酒「ランバノグ」は、ココナッツを発酵・蒸留させて作る人気のお酒です。ココナッツを発酵させると、高濃度のメタノールを生成し危険なので、蒸留する際に除去します。しかし、悪徳業者はかさ増しするためにメタノールを除去しないで売ってしまうのです。
ココナッツ

ココナッツを発酵させると、高濃度のメタノールを生成し危険なので、蒸留する際に除去します

 2019年12月には高濃度のメタノールが含まれているココナッツ酒を飲み、数百人が病院に搬送され、8人が死亡する事故が起きました。2018年にも10人以上が死亡しているそうです。燃料用メタノールを使わなくても、メタノールでの事故は起きる可能性があるのです。  そんな機会もないとは思うのですが、絶対にメタノールを飲んではいけません。エタノールとメタノールがごっちゃになってわかりにくいというなら、「メチル=目散る アルコール」と覚えてください。飲んだら視力がなくなるからです。  そして、消毒液などのラベルを見て、内容物にメタノールと書いてないからOKと判断し、飲んだりしないでください。冒頭で紹介した消毒液での事故も、業者がメタノールの記載をしていなかったそうです。アルコールの一種だろうとアルコールランプで使うアルコールを飲んだりしてはいけません。肝に銘じておいてください。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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