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東大生が驚いた「聞くだけで日本史の勉強になる楽曲」ベスト3

〇「墾田永年私財法」

開墾「いやいや、そういうのじゃなくて、具体的に勉強になるやつはないのかよ」という方もいらっしゃるかもしれません。そんなせっかちな方には、この「墾田永年私財法」はいかがでしょうか。こちらの楽曲は2012年12月リリースのサードアルバム『レキミ』に収録されています。 「墾田永年私財法」は743年に発布された法律です。内容は「新しく田んぼを開墾したら、その土地あげちゃう!」という太っ腹なもの。  従来の法律では、すべての土地は国のものでした。「口分田」という形で農民に田畑を配ってはいましたが、これも結局、「貸しているだけ」で、いつかは国に返さなくてはいけなかったのです。  いくら必死に頑張って開墾しても、最終的には国が持っていってしまう。おいしい部分だけ持っていかれるようなものですから、農民からすれば「なんで頼んでもいないのに貸された土地で働かないといけないんだ!」という不満があったわけですね。

繰り返される「墾田永年私財法 743年」

 そこで出たのがこの「墾田永年私財法」です。これによって、いろいろ細かい制限はあったものの、新しく開墾した土地は全部自分のものになるということになりました。とりあえず農民にやる気を出してもらって、未開拓の土地をどんどん開墾しようと考えたわけです。  さて、この「墾田永年私財法」という曲の中では、ここまで説明した流れがきっちり歌詞として歌われています。  さらに「墾田永年私財法 743年」というフレーズが何度も繰り返されるので、とりあえず意味がわからなくても「墾田永年私財法は743年の法律」ということは頭に入るのです。 「墾田永年私財法」はテストに頻出する超重要用語ですから、試験前で「1点でもあげたい!」という人は、とりあえず聞いてみるといつか役に立つかもしれません。
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江戸の成り立ちがわかる一曲
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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